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少し回復した身体を起こしてベッド脇に置いてあったペットボトルを手に取った。キャップを開けようとするが力が入らない。無性にイライラしてペットボトルを壁に投げ付けようとしたが、力の入らない手からスルリと落ちた。
、、ムカつく。自分に。
戦闘力的な弱さだけでなく、仲間に対する信頼も欠けていたなんて信じたくなかった。
どうすれば良いのか分からない。
、、そう言えばセンラは大丈夫なのだろうか。
きっと隣の部屋に居るだろうし行きたいのだけれど一人では行けない。
センラは私を護ろうとして攻撃してくれたのに、私は攻撃なんて何もしていない。
その時、ガラッとドアが開けられて顔を上げると隊長だった。
「大丈夫？」
『っ、』
昔から私は彼に頼ってばっかりだ。
やっと力を手に入れて彼に頼って貰えるようになったのに、このザマである。情けない。
「そんな思い詰めることでもあったの？」
『今回の出動で、私は弱さを突きつけられました。自分がいかに弱いかを実感して、自分に失望しています。』
目頭が熱くなって視界がぼやけた。
ここに来て沢山の仲良かった孤児達が死んでいって、涙が枯れる程泣いた。もう泣かないと決めたのに、彼の前だとこんなにも容易く決心が崩れる。
「んー、Aは弱いって言葉を極端に嫌ってたから、余計混乱してるんじゃない？俺は真の強さとは己の弱さを受け入れることだと思うけど。弱さを認められない人はいつまで経ってもそこから上がれないけど、認めた人はそこから上がることが出来る。」
隊長の言葉は私の気持ちを救うには充分だった。
ずっと弱いと言われることを嫌ってきた。努力はしているしそんな言葉で片付けて欲しくなかった。でも弱さを突きつけられて、私は今動揺しているのだろう。
彼の言葉で気付くとか情けないな。
そうだ、弱さに動揺したままでは強くなんてなれっこない。それならここからどう強くなるかを考える方がいいに決まってる。
涙を拭って、しっかりと両目で彼を見据えた。
『隊長、ありがとうございます。』
「うん、どういたしまして。」
彼が優しく微笑むから、私も少し笑って見せた。
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とこ(プロフ) - 七星さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます！続編もよろしくお願いします (2021年6月6日 17時) (
レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - Haoto-ハオトさん» ありがとうございます！嬉しい限りです、 (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - 瑠海那さん» ありがとうございます、続編もよろしくお願いします！ (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
七星 - 久々にこんなに面白い話に出会いました…!!!!!ゆっくりでも良いので続編お待ちしております。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: f91053f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto-ハオト(プロフ) - めっちゃ面白かったです！！続編も頑張ってください！！応援します！！ (2021年6月6日 2時) (レス) id: 17268be681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とこ | 作成日時：2020年6月7日 20時
