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私は吸血鬼討伐部隊(Vampire subjugation team)通称VSTと呼ばれるこの部隊に所属している。
何故こんなにも危険な部隊に所属しているのかと言うと、至って簡単、誰もやりたくないからだ。
30年前吸血鬼という存在が姿を現した。その後約2年の歳月を費やし研究や調査がされ、吸血鬼が実際に存在するという事実に辿り着いた。
警察は吸血鬼討伐部隊をつくり、凄腕の警官達を配属させたが呆気なく全滅。
そして警察が取った手段は軍隊である。だがこれも全滅させられ、もう手の打ちようがなかった。
その間にも人々は怯え、一人、また一人と死亡者が増えて行く。何か手を打てと警察への非難も絶えなかった。
警察側は遂に、死刑判決を下された死刑囚達を吸血鬼討伐部隊に入れ、警察官の監視の元、吸血鬼と戦わせた。
人を殺すことが出来ても人外を殺すことが出来ないのは当たり前であり、この策も失敗に終わった。
吸血鬼が現れてから既に15年が経とうとしていた。そこで警察がとった行動は、戦闘用の人間を育て上げることである。
それに選ばれたのが孤児達だった。
まだ幼い子から小学生くらいの子供まで様々だったが、総勢2万人程の孤児達を引き取った。
表向きでは身寄りのない子供達を引き取り社会貢献が出来る役目を与えます。だの言っているが、要するに家と食糧と金は出すから死にに行け。というものである。
幼い子であろうと関係無く全員が吸血鬼に関する知識や訓練を強いられた。勿論それだけで人外に勝てる訳が無い。
そこで警察は極秘で人体実験ともとれる手段に手を出した。
子供達にクスリを注入して人外並の力を手に入れされようとしたのである。
そのクスリに適合せず数え切れない程の孤児達が死んで行った。
その中でたまたま適合した数名が、今の吸血鬼討伐部隊を構成している。
勘違いして貰っては困るが、生き残ったからと言って成功とは決して言えない。前例が無いため今後どのような副作用が表れるか不明である。
既に少し副作用が出ている者もいる。
私としては警察の駒として動かされるのは反吐が出る程嫌だが、親に捨てられた身だ。駒として生きるのが丁度いいのかもしれない。
そんな私達は今日も国の犬である警察の駒として生きるのである。
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とこ(プロフ) - 七星さん» そんな風に言って頂けて嬉しいです、ありがとうございます!続編もよろしくお願いします (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - Haoto-ハオトさん» ありがとうございます!嬉しい限りです、 (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
とこ(プロフ) - 瑠海那さん» ありがとうございます、続編もよろしくお願いします! (2021年6月6日 17時) (レス) id: f32dc7a6dd (このIDを非表示/違反報告)
七星 - 久々にこんなに面白い話に出会いました…!!!!!ゆっくりでも良いので続編お待ちしております。 (2021年6月6日 16時) (レス) id: f91053f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
Haoto-ハオト(プロフ) - めっちゃ面白かったです!!続編も頑張ってください!!応援します!! (2021年6月6日 2時) (レス) id: 17268be681 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とこ | 作成日時:2020年6月7日 20時