「ヒロイン(仮)の対処法＝煽り」という方程式は成り立ちますか？4

番外編　12月24日 15:00 ページ33

12月24日

俺はカレンダーの前で頭を抱えていた



…………プレゼント全っ然買ってねぇ


迷いに迷いまくって結局この時間になってしまった
そして何よりカップルで溢れている街に一人で乗り込む勇気と元気はない



貴「…もう…今年はいいかな」

母「いやよくないわ」

貴「うぉ母さん！！え、何で？！」

母「クリスマスは戦……プレゼントのない人間は等しくセンスない認定をされるのよ！！」


シヴィーすぎない？


母「ってことでお母さんもプレゼント欲しいな」

貴「……ちなみに何をご所望で」

母「オリーブオイル」


センス無さすぎない？



母「あら行ってくれるのね！ちゃんとお友だちのプレゼントも買ってくるのよ？」

貴「あの、行くって言ってないんですけど＿＿」



閉め出された









一番安いオリーブオイル買ってコンビニを出る
お疲れ様です店員さん こんな日にまで仕事とかぼっちですか(失礼)


買い物も済んだので続いてプレゼント探し


貴「とりあえずオリジン組には絶対買お…」



冬の定番は手袋とかマフラーかな…かっちゃんが防寒具着けてるのイメージねぇけど冬苦手っつってたっけ……俺的には年中タンクトップでも嬉しいけど



貴「何着ても似合うんだろうけど………あ、このマフラー轟くんっぽい！こっちは出久かな…」


これ良いかもな…なんて思いながら何気なく横を見る





爆「あ？」



ご本人様登場
あ、ちゃんとアウター来てる！モコモコしてる！！可愛よ！？



貴【いやこんなタイミングよく現れるわけない 本人確認のためにちょっと腹筋見せてもらっても……】

爆「誰が見せるか！！確認がキメェんだよ！！」

貴【目立つから大声やめてもらっていいですか？】

爆「誰のせいだと思ってんだクソが！」


あ、ちゃんと本物だったわ


貴【てか何してんの デートすっぽかされた？】

爆「クソババアに買い物頼まれただけだわ！」

貴【想像以上の優男】


俺と同じか………はっ、これはもしや欲しいもの聞き出すチャンスでは？



貴【ねぇ、それ俺も一緒に行ってもいい？】

爆「フツーに来んな」

貴【おねがぁい……あ ごめん今のナシ我ながらキモかった】

爆「確かにキモかった」


激闘の末 引き剥がされて終了

しょうがない 一人でプレゼント探すか……楽しそうなカップルの間を孤独に歩くんだ…あはは今年クリスマス楽しくなりそうだなーあははー




爆「……………あ“ー！！クソ 来んなら早よ来いや！！」

貴【あざーっす！！】

続 番外編　12月24日 16:00→←煽り　その142 ちょっと雪降りました！寒いんで皆様風邪に気をつけて！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す