テニス少女は“Ｌの一族”の娘でした【テニプリ×ルパンの娘】 (ページ39)

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帰って来る途中で姉さんに会ったので一緒に家に帰って来た。

涙＆華「ただいま」

家の中に入ると、お父さんとお母さんがタブレットで何かを見ていた。

華「どうしたの？」

尊「んっ？監視してるんだ」

涙「何をですか？」

タブレットを覗き込むと、そこにはやくざと思われる男性たちが写し出されていた。

よく見ると、看板に龍崎組と書かれている。

もしかして…。

尊「今回の一連の犯行はな、あの宝石店の社長金剛丸修司と龍崎組とが組んで起こした自作自演だ」

華「この人、お寿司屋さんにいた…」

悦子「きな臭いと思ってたのよ、こいつ」

尊「俺たちはな、下見をする中でこの男と龍崎組との関係をつかんだ」

華「じゃあ、あの日お寿司屋さんに行ったのも？」

悦子「やつらの計画を調べるためよ」

なるほど、あの時お母さんは転んだと見せかけててんとう虫３号をつけたんですね。

ていうか…

涙「…私の入学祝いじゃなかったんですか」

ちょっとだけ悲しいですね。

悦子「も、もちろん涙のお祝いを兼ねてよ(^^;;」

涙「別に…、気にしていないので。話を戻してください」

尊「ああ…。やつらが子飼いにしていた半グレ２人は、ただの使いっ走りにすぎなかった。子飼いの２人は用済みになると口封じのために殺された」

利用するだけ利用して殺すなんて…酷すぎます。

グッと手に力が入る。

尊「あの宝石店は盗難保険にも入っている。今回盗難に遭ったことで保険金も下りてくる。この金剛丸って男はな自分の所の宝石を盗ませ、保険金までむしり取ろうとしていたとんでもないならず者だ！」

華「泥棒も同じようなもんだけどね…」

涙「確かに」

尊「まぁ、さすがに殺すとまでは思っていなかったけどな」

悦子「天罰を下してやらないとね」

尊「そうだな。あのお屋敷からは根こそぎ奪い取ってやる」

華「やめてよ。危険過ぎるって。ここってやくざの事務所なん……えっ！？」

涙「？どうしたんですか？」

タブレットを覗き込むと、そこに映っていたのは…

華「和君！？」

龍崎組の事務所の中に連れて行かれる和馬さんの姿だった。