テニス少女は“Ｌの一族”の娘でした【テニプリ×ルパンの娘】 (ページ4)

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５分後

審判『ゲ、ゲームセットウォンバイ三雲６－０！』

涙「ありがとうございました。ごめんなさいね、わたし強すぎて勝ってしまいました^ ^」

そう言うって手を差し出すと、相手は顔を青くして逃げて行った。

あらあら、さっきまでの威勢は何処へいったのでしょうか。

その後の試合も一人５分くらいで倒していき、わたしは決勝まで進んだ。

そして、試合まで時間がかなりあるので桜乃を探すことにした。

どこにいるんだろう。

モブ『おい、あの子だろ？試合を５分で終わらせたって女子は』

モブ『マジか！？』

モブ『凄いよな女子なのに。男に勝つなんて』

通りすがりの人の声が聞こえてきた。

女子なのに？試合に女も男も関係ないじゃないですか？

またイライラしてきた。

落ち着け、こんなの前からなんだ。

こんなことでイライラしていたら、強くなんてなれない。

そう自分に言い聞かせてわたしはその場を後にした。

会場から少し離れたテニスコートの近くを通りかかる。

すると、

『いっちょもんでやれー！！』

『ぶっ殺せー！！』

な、なんですか。その物騒な応援は…

コートを見ると、そこには電車の中にいた少年と佐々部さん達がいた。

それとベンチに座っている桜乃の姿が見えた。

涙「桜乃、こんなところに居たんですか。探したんですよ？」

桜乃「あ、涙ちゃん！ご、ごめんね。」

涙「気にしないでください。それより何しているんですか？」

桜乃「じ、実は…」

桜乃からこれまでの出来事を説明された。

涙「なるほど、それで試合を始めようとしているわけですか。」

桜乃「う、うん」

涙「…桜乃が無事ならよかったです。」

わたしは小さく微笑みを浮かべて、桜乃の頭を撫でる。

そして、佐々部さん達を睨む。

友人「ひっ…」

友人さん達はわたしが睨んでいるのに気づいたらしく、顔を真っ青にして震えている。

そういえば、決勝の相手は佐々部さんでしたよね。

ちょうどよかった、この鬱憤を佐々部さんにぶつけてスッキリしましょう。

決勝戦が楽しみですね。

そう思いながら二人の試合が始まるのを見つめていた。