テニス少女は“Ｌの一族”の娘でした【テニプリ×ルパンの娘】 (ページ25)

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キーンコーンカーンコーン…

チャイムが鳴ると先生が教室から出て行く。

教室は一気に騒がしくなった。

教科書を机の中に入れて、屋上へ向かうため廊下に出た。

朋香「あれ？涙、どこ行くの～」

後ろを振り返ると朋香と桜乃がいた。

涙「呼び出しを受けたので、屋上に…」

なぜか朋香と桜乃は目を輝かせていた。

朋香「それって、もしかして！！」

涙「何か？」

桜乃「涙ちゃん、それはきっと告白だよ！」

涙「……は？」

告白？

朋香「相手は！？先輩？同級生？イケメン！？イケメンなの！？」

涙「わかりませんよ。名前が書いていないので…」

では、また後でと言って２人と別れた。

朋香に「後で誰だったか教えなさいよね！！」と言われた。

屋上に着くと、ドアを開ける。

すると、

涙「えっ…」

そこには、１００人以上の男子生徒(＋女子生徒)が居た。

わたしが来たのに気づいたのか全員が一斉にこっちを向いた。

一体なんなんですか、これは…

すると一人の男子生徒がわたしに向かって来た。

見た目からして恐らく３年生の先輩ですね。

３年生「三雲涙さん、だよね？」

涙「はい、そうですが？」

３年生「ボソッ)やっぱり可愛いな…」

涙「あの、お話とは一体何でしょうか？」

そう問いかけると、先輩は急に緊張した面持ちになった。

そして、

３年生「三雲涙さん、好きです！！俺と付き合って下さい！！」

は？

涙「えっとあの…)モブ「俺も好きです！！付き合って下さい！！」

モブ「俺も！！」

モブ「僕も！！」

モブ「私も！！」

いつの間にか、全員でわたしを囲っていた。

すると誰かに左腕を掴まれた。

モブ「俺だよな！！俺を選んでくれるよな？」

わたしの腕を掴んだ人の目はどこか狂気に満ちていた。

ミシミシと音が鳴るくらい腕に力を込められた。

この人意外と力強いですね…

かなり痛いです。絶対コレ、痕が残るだろうな。

涙「あの、やめてくださ)モブ「はぁ！？テメェ何言ってんだよ！！俺に決まってるだろうが！！」」

そう言ってもう片方の腕を掴まれた。

モブ「テメェ！！涙ちゃんからその汚ねぇ手を離しやがれ！！」

いや貴方も離してくださいよ。

モブ「はぁ！？テメェこそ離しやがれ！！あと涙ちゃんの名前を気安く呼ぶんじゃねぇ！！」

貴方も名前で呼ぶの辞めて下さいよ。