テニス少女は“Ｌの一族”の娘でした【テニプリ×ルパンの娘】 (ページ18)

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家に帰ると、自分の部屋で本を読み漁っていた。

今日のような天気の良い日は、外に出て本を読むのも素敵だがわたしは自分の部屋で読むのが好きなんです。

自分の部屋だと落ち着いていられるというのもありますが、人をダメにしてしまうソファで本を読むのが格別なのです。

わたしはこのソファを発明した方を神様だと思っています。

今読んでいた本が読み終わったので、次の本を手に取ると、

涙「あれ…、こんな本買いましたかね？」

わたしが手にした本はさっきまで読んでいた本の続きではなく、全く違う本でした。

淡いピンクの表紙がとても可愛らしい、おそらく恋愛小説でしょう。

もしかしたら、間違えて買ってしまったのかもしれないですね。

本当はさっきの続きが気になるところですが、この本もとても面白そうだと思って読むことにした。

約３０分後、読み終わったので本を閉じる。

簡単に内容を説明すると、

女子大生の主人公が刑事の男性に恋をするのだが、実は主人公は泥棒で二人はお互いの素性を隠して惹かれ合うという話とっても素敵な話でした。

表紙を見ると、１という数字が書いてあったのでシリーズものなのでしょう。

今度本屋に行ったら買いましょう。

そう思いながら、わたしは読んだ本を本棚に並べる。

すると、

コン、コンコン

部屋をノックする音が聞こえる。

誰でしょう。

尊「涙、入るぞ」

涙「どうぞ」

お父さん、一体わたしに何の様なんでしょうか。

お父さんが部屋に入って来た。

しかも高そうな白いスーツを着て。

涙「どうかしたんですか？」

尊「涙の入学祝いに寿司を食べに行こうと思っているんだが、どうだ？」

お寿司…

涙「食べたいです…」

尊「よし、そうと決まれば今夜行くぞ。早く準備するんだ」

今夜か、急すぎませんか？

絶対裏がある気しかありませんが、お寿司は食べたいです。

涙「分かりました」

わたしが返事をすると、お父さんは部屋から出て行った。

さてと、着替えますか。