第五十二話 ページ7
〜カナside〜
それから伊作の見送りも終わり、少し外を歩いていた。
二郭「カナ先輩！」
歩いていると、後ろから伊助が来た。しかも、私服に着替えて。どこかに行くんだろうか。
氷上「どうしたんだ、伊助。」
二郭「実は、学園長先生からの許可があったので、印を取ってきます！」
印を取る…印を取るとは、兵力・兵団・戦術を詳しく調べること。何で伊助が印を取りに行くんだ？
氷上「何でお前が印を？一人で行くのか？」
二郭「僕一人じゃありません。一年は組の残っているメンバーで行くんです。さっき、園田村の手潟潔斎さんがいらしてたんです。
その手潟さんが住んでいる園田村は、オーマガトキ城の領地。このオーマガトキとタソガレドキの戦、オーマガトキ城に勝ち目は無いと見ておられています。
そこで手潟さんは、負けた時の為に密かに敵に通じてタソガレドキ城の城主から、庇いの制札を貰おうとしました。村中のお金は集めたそうです。」
『放火をするな』『荒らすな』『殺すな』という、軍勢による乱暴を禁止する禁制である、庇いの制札を貰おうと…
だが、タソガレドキ城城主・黄昏甚兵衛は評判の悪い大名だ。そう簡単に制札を貰えるとは思えない。
黒木「ですが、言われた通りの金品を差し出したそうですが制札は貰えず、加えて馬の飼料の大豆まで要求される始末だと言う事で…そこで学園長先生にご相談されに来たそうです。」
氷上/二郭「庄左ヱ門！」
横から庄左ヱ門がヒョコッと出てきた。
氷上「思った通りか…」
予想通り、制札は貰えなかったのか。挙句には、馬の飼料を要求してきたか…黄昏甚兵衛はさっきも言ったが、評判の悪い大名。
となれば、更に要求をしてくるかもしれん。それにオーマガトキ城が気付けば、裏切ったと言われ大変なことになるだろう…
加藤「そこで、学園長先生はこの戦をどう決着するか、両分の印を取る必要があるとおっしゃたので、俺たちが行くと言って許可をもらいました！」
また横から団蔵がヒョコッと出てきた。
氷上/二郭/黒木「団蔵！」
氷上「だから、お前ら一年は組が行くんだな？心配だが、先生達もいらっしゃるし大丈夫なはずだ…しっかり役目を果たして来るんだぞ。頑張って来い、伊助。庄左ヱ門、団蔵。伊助を頼んだ。」
二郭「はい！行ってきます。」
黒木「伊助は僕達に任せてください！」
加藤「そうです、そうです！」
そう言って一年は組の残っているメンバーは、先生達と出て行った。
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H - ありがとうございますm(_ _)m (2022年4月9日 17時) (
レス) id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
*:.｡.kana .｡.:*(プロフ) - Hさん» すいません、今すぐ直しますね！指摘してくださって、ありがとうございます。 (2022年4月9日 12時) (レス) id: e2385a5b08 (このIDを非表示/違反報告)
H - 名前が反映されず、(夢主)表記になります (2022年4月9日 12時) (レス) @page1 id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*:.｡.kana.｡.:* x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a05ced32431/
作成日時：2022年4月9日 11時
