第六十七話 ページ21
〜カナside〜
何とか全部の火薬の壺が乗った。仕上げに、荷車に乗っている火薬の壺たちに周りから見て、火薬だと分からないように布をかぶせた。
氷上「よし、これでいいだろう。じゃあ後は自分の荷物を持って、この荷車を引いて出発してくれ。あたしは、後から遅れて出発する。」
久々知「わかりました。じゃあタカ丸さんと三郎次は、後を押してください。」
兵助がいれば、例え敵に襲われても何とかなるだろう。優秀なあたしの後輩だからな。
喜八郎がいれば、後方に罠でも仕掛けられるんだが、後から行くあたしらが罠にかかってしまったら、意味が無いからな…こればっかりは仕方がない。
斉藤「じゃあカナちゃん、お先にね。一人で来るの?」
氷上「いや、用具委員会と一緒だ。だから、そんなに心配しなくても大丈夫だ。
…あ、そうだ。兵助!伊助に、あたしは怪我の一つもせずに帰ってきたから安心しろと伝えてくれ。」
心配という言葉で思い出した。伊助には、聞けば良いと言ったが、伝えて貰える方がいい。忙しいだろうしな。
久々知「わかりました。伊助のことだから、物凄く心配してたんじゃないですか?」
氷上「あぁ、心配された。実を言うと、あたしも心配したんだよ。よくわかってるじゃないか。」
久々知「カナ先輩がそんな事を俺に言うんですから、伊助が心配してたっていうのは分かります。だって、カナ先輩と五年一緒にいますからね!
まぁ、伊助も心配しているだろうとは思いましたけど。でも、カナ先輩も心配ってするんですね。以外って言ったら悪いですが…」
池田「僕も…」
五年一緒にいるとこうなって来るんだろうか…もしかしたら、三郎次と伊助もこんな風になるかもしれないな。
氷上「フッ、あたしだって人の心配くらいするさ。まぁ、口には出さないから以外だって思うのは、わからなくもないがな…」
あたしは普段、人のことを心配していると後輩たちの前では、顔や口には出さない。まぁ、六年間一緒にいる伊作たちならバレるというか、何かあったという事くらいお見通しだから、話すがな。
池田「じゃあ、カナ先輩。行ってきます!また後で!」
氷上「あぁ、また後でな。頼んだぞ。」
火薬委員会(伊助以外)「はい!」
門の前まで一緒に行き、兵助達を見送った。留三郎達用具委員会が来るまでまだ時間がありそうだったからな。
さて、見送りも終わったし、火薬庫に戻るとするか。
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H - ありがとうございますm(_ _)m (2022年4月9日 17時) (レス) id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
*:.。.kana .。.:*(プロフ) - Hさん» すいません、今すぐ直しますね!指摘してくださって、ありがとうございます。 (2022年4月9日 12時) (レス) id: e2385a5b08 (このIDを非表示/違反報告)
H - 名前が反映されず、(夢主)表記になります (2022年4月9日 12時) (レス) @page1 id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*:.。.kana.。.:* x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a05ced32431/
作成日時:2022年4月9日 11時