６４ 爆豪side ページ25
焦っていた
Aの片想いなんて聞いて焦らないわけがなかった
「もし俺がお前のこと好きだっつったらどうする」
なんで俺はこんなこと聞いてんだ
Aの好きなやつは俺じゃないかもしれねぇのに
もしかしたら、今の関係が崩れちまうかもしれねぇのに
どこにも保証なんてねぇのに
今ここでAを黒目んとこに行かせてたらどうなった
もしかしたら、Aの好きなやつとAの恋が叶ったかもしれねぇ
でも、今しか伝えられない、って思ってしまって。
『そーいうのはよくわからんw』
ああ、今Aは嘘をついてる
俺に気を使ってか？
笑顔のつもりだろうがこっちはお前のことずっと見てたんだよ
心からの笑顔か、そうじゃないかなんてすぐわかる
だってAの笑顔は花畑だから
「てめぇ...いや、Aが俺に初めて話しかけてきた時、こいつ一体何なんだ、ウゼェって思った」
『爆豪いきなりなにを』
自分だってなんでこんなこと言ってんのか知らねぇ
「それでも、Aはずっと鬱陶しく付き纏ってきやがって、こっちの気も知らねぇで」
目なんて合わせられない。合わせようともしないし向こうだってそうだろ
『だから何を...』
「チッ、そういやテメェの読解力は猿以下だったな」
だから、俺の気持ちにも気づかなかったんだろ、鈍感が。
『おい何言って』
「もし好きだったら、なんてことを言ってもそりゃわかるわけねーか。
なんてったって花畑だからな」
悪態をつくことでしか本当のことを言うまでたどり着けない。
ごめんな、A
それを吹き飛ばすかのように軽く笑い
『だから花畑じゃないって...』
「だから、単刀直入に言ってやる。...１回しか言わねぇぞ」
ほんとは、伝えないつもりだった
でもどんどん胸が苦しくなって
『ばくご
「A、好きだ」
いつから失恋物語になったんだろな
『っ...』
そんな照れた顔をしないでほしい。
「わかったか花畑女」
俺の、気持ちに
もう叶うことないこの気持ちに
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小手鞠(プロフ) - もんちまるさん» センスなんてそんなそんな…ありがとうございます！ (2018年10月5日 7時) (
レス) id: 507b5d4fca (このIDを非表示/違反報告)
もんちまる(プロフ) - かっちゃん、やばすぎます！！私もそのセンス欲しかったですぅー！！これからも頑張ってくださいね！！ (2018年10月5日 7時) (レス) id: 8c34f6e90e (このIDを非表示/違反報告)
小手鞠(プロフ) - 白雪さん» ！？神！？え、あ、ありがとうございます！大変申し上げにくいのですが私の前世は多分カリブ海の昆布なのでちょっと… (2018年10月2日 16時) (レス) id: 507b5d4fca (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - やっぱ面白い…面白すぎる…やっぱり作者様は神か何かの生まれ変わりなのですか！？ (2018年10月2日 13時) (レス) id: 04ecd32bcd (このIDを非表示/違反報告)
小手鞠(プロフ) - 愛織姫さん» ありがとうございます！毎回いい回なんて...毎回これでいいんか？これでいいんか？となっているので安心します！ (2018年9月30日 11時) (レス) id: c88214cf95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小手鞠 | 作成日時：2018年9月16日 23時
