ついていけない１４日目 ページ15
ASIDE
い・・・
言ってしまったあああ！！！
これをあんなさらっと言っていた轟くんは一体何者なんだろうか
「・・・」
「・・・」
この沈黙がきつい
「轟くん？」
顔を覗く。
「！！」
顔、真っ赤だ
自分ではあんなにサラサラ言っておいて他人に言われるとこんな顔になるんだ・・・
「轟くーん？」
はっ、と声を上げてこっちを見る。
「悪い、いろいろ考えちまった。」
そう言って、ぐいっとベッドに片手をかけて、顔をこちらに近づけてきた。
ち、近い！
「Aが寝てる時、もし死んじまったらどうしよう、って。今までにねぇ位焦ったんだ。」
そんなことがあったのか・・・
「だから本当にAは俺にとって大事な人なんだ、ってわかった」
大げさだなぁ、というと、轟くんに抱きつかれた。
「A、好きだ。大好きだ。」
「・・・私もだよ」
轟くんは一度離れて体制を整えなおすと、
ちゅ
「恋人だしな？」
少し照れたその顔で、にへら、と笑った。
・・・天然め。
本当は昼休みにしたかったんだけどな
と、なかなかの問題発言をしている彼を尻目に帰る支度を始める。
何か忘れてる気がするけど、まあいっか。
「送る。」
「悪いしいいよー。早く帰らないとお姉さん心配するよ？」
「それもそうだな」
そう言うと携帯電話を取り出して・・・電話をかけているようだ
「あぁ、悪い姉さん、今日は遅れる。うん、あ、いる。わかった。」
「連絡したから大丈夫だ。」
まじか
帰ろう、と手を差し伸べてくる轟くん。
もちろんその手を取って歩く。
夕焼けに少し闇の混じった空は、不思議な色で、空を見上げているとどうした？と声をかけられた。
帰り道、色々な話をした。
実は轟くんも授業に集中できていなかったらしい。なんか可愛い
保健室にやおももと耳郎ちゃんが来ていた話も聞いた。そんな簡単に人の心臓は止まらないよ轟くん
あとは戦闘訓練の話をしたり、他愛のない話をした。
時間が経つのはあっという間で、もう家に着いてしまった。
「ありがと轟くん。遅いし気をつけてね。」
「お」
「？」
「俺のこと・・・焦凍って、呼んでくれねぇか・・・？」
「焦、凍く・・・ん・・・・」
両者恥ずかしさで瀕死
また明日ね！というと、とどろ、焦凍に抱きしめられた。
「好き・・・」
「俺も」
こんな甘い甘い時間はなかなかないな、と思いながら、私は焦凍に手を振った。
すっかり空は藍色だった。
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ゆうゆ(プロフ) - 最高うううううう！！作者さん神いいいいいいい！！ (2023年3月26日 23時) (
レス) @page17 id: 3bd7384eef (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - ぁぁぁぁ轟くんがぁぁぁぁ幸せです。ありがとうごさいますぅぅ (2020年6月26日 20時) (レス) id: b98234d0b1 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 轟いいぃぃぃぃいぃぃい (2019年1月6日 22時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
小手鞠(プロフ) - フユキさん» なるほど！わかりやすい説明ありがとうございました！人気・・・うれしい・・・ (2018年9月2日 0時) (レス) id: 507b5d4fca (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - もう他の方が言ったかもしれませんが、順位とは閲覧数や評価などで星の数ほどある小説から500位内に入りましたよ。人気ですよ。って感じのやつです（多分） (2018年8月31日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ときいんぐ | 作成日時：2018年8月24日 11時
