ついていけない１１日目 ページ12
轟SIDE
Aが倒れた。どうしよう。
なんでこんなことになっちまったんだ・・・
入学したばっかの時にAの言っていたことが脳裏をよぎる。
『個性は風。風を操れます！・・・でも、使いすぎると意識が朦朧としちゃうんです。
一回しかなったことはないけど、それよりも使うと倒れちゃうんです・・・・』
Aの顔を見る。苦しそうに眠ったまま目を開けない。
腕も足も力なく垂れ下がっている。
「上鳴。この荷物教室に持って行ってくれ。俺はAをリカバリーガールのとこに連れてく。」
「わ、わかった！本当すまん！」
上鳴に全部任せられた。あとはリカバリーガールのとこへ・・・
足を折り曲げて腕の中にスポッと収める。お姫様抱っこっていうんだったか？
・・・こいつ普段飯食ってんのか。
いや軽すぎんだろ。
なんとかリカバリーガールのところについたものの
《出張中》の看板がかかってた。
でも鍵がかかってない。
ドアを開けてベッドにAを寝かせて、口元に耳を近づけた。
呼吸音はする。よかった。
近くにあった椅子を引っ張ってきて、座る。
こうやって近くで見ても、かわいい。
Aの顔を見ながら、入学してからのことを思い出す。
やっぱりAばっか見てたんだな俺。思い出には絶対Aがいる。
初めて話した日。
授業中に寝かけていた時にこっそり起こされた日。
呼び方が轟さんから轟くんに変わった日。
戦闘訓練で一緒になって、Aの強さを実感した日。
筆箱を丸ごと忘れて、いろいろ借りた日。
美味しいお菓子を分けてもらった日。
そして、自分の想いに気づいて伝えられた日。
全部ちいせえ思い出なんだろうが、俺にとっちゃ何よりも大事なもんだ。
さっきは好きってことに驚きすぎて好きってことしか言えなかったが
Aが目、覚ましたら俺の思ってること全部伝えよう。
俺はAの頭を撫でながら、また過去のことを思い出していた。
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ゆうゆ(プロフ) - 最高うううううう！！作者さん神いいいいいいい！！ (2023年3月26日 23時) (
レス) @page17 id: 3bd7384eef (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - ぁぁぁぁ轟くんがぁぁぁぁ幸せです。ありがとうごさいますぅぅ (2020年6月26日 20時) (レス) id: b98234d0b1 (このIDを非表示/違反報告)
エレン - 轟いいぃぃぃぃいぃぃい (2019年1月6日 22時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
小手鞠(プロフ) - フユキさん» なるほど！わかりやすい説明ありがとうございました！人気・・・うれしい・・・ (2018年9月2日 0時) (レス) id: 507b5d4fca (このIDを非表示/違反報告)
フユキ(プロフ) - もう他の方が言ったかもしれませんが、順位とは閲覧数や評価などで星の数ほどある小説から500位内に入りましたよ。人気ですよ。って感じのやつです（多分） (2018年8月31日 22時) (レス) id: e79ac6a0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ときいんぐ | 作成日時：2018年8月24日 11時
