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『…起こそう』
寝かせる宣言をしてものの３分
頭に体重をかけてもたれかかってくる爆豪。
肩に重いものを乗せたまま下を向きノートをとるというのは、首と肩がなかなか痛くなる
それともう一つ、これは私が悪いのだが
時々爆豪の口から零れる吐息が、小さな声が、とても耐えられないのだ。
もう私の顔は真っ赤になっていると思ったが、まだ大丈夫そうだ。
『…爆豪、起きて』
彼の頭をどかして肩を持ち、首をガンガン揺する。
「起こし方すげー雑だな…」
切島くんに言われるも、肩を揺らし続ける。
すごいデジャヴ感…一体何だったけ
その考えを遮るかのごとく、赤い瞳がゆっくりと見えた。
『やっと起きたか……あ』
思い出した。時計を壊して、起こしに行ったあの時だ。
そして立て続けに思い出す緑谷くんの言葉
”本音とか、こぼしちゃうんだ”
みんなここにいる、しかも今視線は私と爆豪に集まってる。
この状況下で本音なんて言われたら…
「……A」
ふにゃ、と笑うその顔は、確実にあの日みた寝起きの君そのもので
『爆豪ちょっ』
「大好きー…」
そう言うともう一度気のぬけたような笑みを浮かべる
そして私に抱きついてきた爆豪。
多分周りのみんなは目を点にさせて驚いている。静寂がそれを物語る。
「どしたAー…？ん、あほ面ぁ…」
「ウェイ！？」
いきなり名指しにされてビビる上鳴くん
「てめー…今日の訓練といい…俺のA狙ってねーだろなぁ…」
半目ゆえに光の消えた瞳でじっとりと上鳴くんを見る爆豪。
「狙ってないから！え！なに怖い！」
そう言われると満足げにふふん、と鼻を鳴らして立ち上がる。
「他の奴らもー！Aにてー出そうとしたら」
そこまでまるで小さな子供のように話していた爆豪の声が突如低くなる
「そン時は殺す…」
それだけ言うと、また私に抱きつきそのまま眠ってしまった。
待って爆豪。この空間で一人にしないで
「…Aちゃん？」
『はい…』
「詳しく！！！」
静寂を破る葉隠ちゃんの声によって、勉強会は正式に中断されたみたいだ。
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Taniokapi(プロフ) - 推しを…推しを満喫させてくれてありがとうございますっっ！！キュンキュンしましたʚ( ˘꒳˘ )ɞ (2022年11月10日 23時) (
レス) @page26 id: 5451af9bce (このIDを非表示/違反報告)
勝天Runa - 勝己ぃー！！！可愛いぃ！！！！！勝己しか勝たんんんん！！！！！！素晴らしい作品ありがとうございます(≧▽≦) (2021年4月1日 10時) (レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
図書委員 - 爆豪勝己推しなのでめっちゃにやにやしながら読んでました…傍から見たらキモいですよね…でもそんくらい爆豪勝己さん好きなんです※誰も聞いてねぇよ (2019年3月19日 23時) (レス) id: 66c4d0e85a (このIDを非表示/違反報告)
詩来セイ(プロフ) - 小手鞠ちゃん！久しぶりです！黒猫だよ！完結おめでとうー！ (2018年11月26日 18時) (レス) id: c724e9e368 (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - 今日知り今日完読しましたが、完結おめでとうございます！やばい…このシリーズ死ぬほど好き…めっちゃキュンキュンしてそのせいで泣きそうになりましたw良かったら番外編なんかも…っていう欲が…wだってこの書き方好きなんだもん！wてな訳で他の作品も読んできます！ (2018年11月19日 9時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小手鞠 | 作成日時：2018年10月1日 21時
