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土曜16時半、プロレタリア ページ7
「そろそろ起きそうだな」
「そうだね」
一言だけを交わして、暫しの沈黙。
ゆったりとしたペースの司書さんの呼吸音だけが部屋に落ちる。
「ん…」
ふるりと睫毛が震えて、薄い瞼がそっと持ち上がった。
「おはよう、司書さん」
そっと顔を覗くと、ぱちぱちと何度か瞬きをして司書さんの目元が緩む。
「おはようございます」
とろりとした綺麗な瞳が眩しそうに細められる。
「潜書、終わったみたい。見に行こうか」
「はい」
起き上がった司書さんの表情は今朝よりもずっと穏やかで、歳相応のそれだった。
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作者名：澪 | 作成日時：2018年9月20日 15時
