【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈肆〉 (ページ7)

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第百四十六話ページ7

「…………正直、初夜の記憶は見たくなかったかな」

「黙れ娘お前から斬るぞ！」

裏梅と戦っている鬼一がAに向かってそう言った

「真逆…
なら、君の脳はその莫大な情報量を処理出来たというのか…！」

「案外やってみるもんですねぇ」

「最早人の所業を外れている」

「お前だって似たようなことしてんじゃん」

Aは口元に笑みを浮かべてそう言った

「私と君のソレは違う」

「あ、そう私にとっては同じだけど」

「…話す気は無い、か…
まぁ…いい君はもう、呪力は残ってない
そろそろあっちも、限界なんじゃあないのかい？」

「……………」

夏油の言葉にAは横目で裏梅と鬼一法眼の戦いを見た

　
氷と刀がぶつかり合う

先刻までは鬼一法眼が優勢だったか、僅かに裏梅が押して来ている

「(ｸｯ……そろそろ、時間か…)」

　
ｰｰｰｰｰ……………ｯ

「ｰｰｰｰｰさあ……どうだろうね」

Aは口元の笑みを深くしてそう言った

「…？」

ｶﾞｷﾝｯｶﾞｷﾝｯ

すると、そこへ何処からか黒十字のナイフが2本飛んできた

「！？」

ナイフは地面のアスファルトの突き刺さり、十字の中央で黒く濁る水晶に亀裂が走る

ﾊﾟｷﾝｯ

小さな音を立てて水晶が割れる

ﾌﾞﾜｯ

割れた水晶から呪力が溢れ出た

「何…！？」

「…！全く、油断も隙もない主だ…！」

鬼一は状況を理解してそう言うと、再び攻防を繰り広げた

「どういう事だ？」

「…分からない？夏油傑の記憶を持って居るのなら、答えは容易に分かるはずだけど」

「………………呪骸か…？」

Aの言葉に夏油は、記憶を辿る

その中にあった1つの違和感

「大正解」