【呪術廻戦】 呪術師“最強”の妹〈肆〉

第百八十六話 ページ47

「術式を…消滅させる？」

「ああ
天使の術式なら、獄門彊『裏』を開けることができる」

「そいつは今何処にいるか分かりますか？」

「東京の東側の結界だ」

伏黒の問いに天元はそう答える

「回游の結界は私を拒絶しているからそれ以上の情報はない
まずはそこから整理しようか」

全国(北海道を除く)の10の結界が日本の人間を彼岸へと渡す境界を結ぶ結界と繋がっていると天元は言った

「儀式が終わるまでどのくらいかかりますか？」

「回游次第だが2月とあれば済むだろう」


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1.泳者は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない
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「今、11月9日の午前9時だ」

「泳者の術師が覚醒したのは10月31日24時頃」

真希と乙骨が言う

「津美紀が回游に参加するまでの猶予はざっと10日と15時間」


ｰｰｰｰｰ
2.前項に違反した泳者からは術式を剥奪する
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「天元様は先刻、参加を拒否すれば死ぬと言ってましたよね」

「ああ」

伏黒の言葉に天元は頷いた

「参加を拒否すれば死ぬ……
逆に言えば、参加すれば死なない…」

Aがそう呟いた

「硝子さんの読み通りだったが、逆に私みたいなのとか術式持ってない術師はノーリスクだよな」

真希がそう言った


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3.非泳者は結界に侵入した時点で泳者となり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す
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「これさぁ、始めから結界の中にいた一般の人らはどうなんの？」

悠仁がそう疑問を溢した

「少なくとも1度は外に出る機会を与えられる」

「マジ？」

「随分と親切ですね」

悠仁の疑問に返答した天元に悠仁と乙骨はそう言った

「私からしたら、抜け目が無さすぎて気持ち悪いけどね」

Aは2人にそう言った

「気持ち悪い？」

悠仁がAに聞き返した

「泳者には結界から出る機会が与えられる
それってつまり、もう一度結界内に入る奴は死滅回游に積極的って事
積極的な奴等が集まれば回游は必然的に活性化する
だから、泳者が“自ら望んで結界内に入った”という前提が重要になる……
結界の足し引きが大胆過ぎて最早怖いね」

Aは淡々とそう言った

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