【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈肆〉 (ページ46)

今日:44 hit、昨日:1 hit、合計:57,872 hit

第百八十五話ページ46

「だが『天逆鉾』は12年前五条悟が海外に封印したか破壊してしまった」

「何してんの先生！！」

「『黒縄』も去年、五条悟が全て消してしまった」

「何してんだあの人は！！」

天元の言葉に悠仁と伏黒は自身達の担任にそう言った

その後ろで乙骨とAは苦笑していた

「『黒縄』の残りは僕がアフリカでミゲルさんと探してたんだけど」

「海外ってそれで行ってたんですね」

「これに関しては無駄足だったね」

「『天逆鉾』も期待しない方が良いよ」

乙骨とAはそう言った

「……Aさんのあの組紐は？アレなら獄門彊にも効くんじゃねえか？」

真希がそう言えばと言った

「それは無理」

真希の言葉にAは即答した

「無理？なんで？」

「あれは呪具や呪物には効かない」

「じゃあ…『細雪』では無理なんですか？」

乙骨がAにそう聞いた

「『細雪』では無理だな」

それには鬼一がそう答えた

「『細雪』では？随分と含みのある言い方だな」

九十九が鬼一にそう言った

「俺の“術式ならば”、今此処で獄門彊の封印は解ける」

「「「「「「え…！？」」」」」」

鬼一の言葉にAと天元以外は目を見開いた

「無駄に希望を持たせるのは止めてください」

Aが鬼一を青い左眼に映してそう言った

その声色は冷静だが、怒気を含んでいた

「………」

「“生前の”鬼一法眼であれば出来たでしょう
でも、今の魂だけの存在の貴方に術式なんてものは存在しない…
私の後輩を弄ぶ御心算なら、貴方を封印しますよ？」

「………怒らせるつもりは、無かったんだがな」

「……………」

「誤解を招いたのは事実か… それについてはすまなかった」

鬼一は悠仁達に謝罪を述べた

「………手はあるんだろ？」

「あぁ
死滅回游に参加している泳者の中に『天使』を名乗る千年前の術師がいる
彼女の術式は、“あらゆる術式を消滅させる”」