【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈肆〉 (ページ44)

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第百八十三話ページ44

「「「「「「「！？」」」」」」」

天元の言葉にその場にいる全員が目を見開いた

「羂索の術師としての実力を考慮すると、接触した時点で取り込まれるかもしれない
だから、私の本体は今、薨星宮で全てを拒絶している」

「その上で護衛を？」

乙骨が天元に聞いた

「羂索は私に次ぐ結界術の使い手
薨星宮の封印もいつ解かれるか分からない」

「何故今なんだ」

九十九が天元に問う

「星漿体との同化を阻止
天元(オマエ)を進化させ、呪霊操術で取り込み操る
羂索は宿儺との関わりがあるようだった少なくとも千年は術師をやっている
何故！！今なんだ！！」

「ｰｰｰｰｰそれは、『天元』『星漿体』『六眼』が因果で繋がっているからだ」

九十九の問いに答えたのは、天元ではなかった

真っ白な空間に突如現れた碧色

鬼一法眼だ

「「「「「！？」」」」」

「オマエは…」

天元とA以外、渋谷で羂索と対峙した3人には記憶に新しく、他の3人にとっては突如目の前に現れた謎の人物

「最近、よく出て来ますね」

Aは呆れたように鬼一にそう言った

「羂索…彼奴が関わっているからな」

鬼一はAにそう言うと、天元を見た

「彼奴は恐らく、獄門彊で六眼を封印する事で因果の外に出ようとしている……そうだろう？天元」

「ああ
“六眼持ちは同時に2人現れないからね”」

鬼一の言葉に天元はそう返した

「だが12年前、予期せぬ事が起こった」

「…禪院甚爾の介入、ですね？」

Aは天元が続けるであろう事を言った

「！！」

「？」

「そうだ
天与呪縛によるフィジカルギフテッド
その中でも特異な完全に(・・・)呪力から脱却した存在だ
呪縛の力で因果の外に出た人間が私達の運命を破壊してしまった
そしてそこには、呪霊操術を持つ少年」

「意図せず条件が揃ったと言う訳か…」

成程と鬼一が言った

「そして6年前、獄門彊も羂索の手に渡った……」

「じゃあ、死滅海游は何の為に行われるんですか？」

「同化前の慣らし(・・・)だよ」