【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈肆〉 (ページ42)

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第百八十一話ページ42

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脹相のおかげで扉を見つけ、昇降機を降り、悠仁達は薨星宮へと来た

真っ白な空間が悠仁達を出迎える

真っ白な空間に1人佇むAが、悠仁達の方を振り向いた

「やっと来たか…」

「天元は？」

九十九がAにそう聞いた

「つい先刻まで、私の“目の前に”居たんですけどね」

「拒絶されてるのか… 見通しが甘かった」

「…………」

「戻ろうか
津美紀さんには時間がない」

天元には自分達と会う気はないと判断した乙骨がそう提案した

「帰るのか？」

そこへ響く声

悠仁達は声のする方

自身達の後ろを振り向いた

「初めまして
禪院の子、道真の血、呪胎九相図そして、宿儺の器」

天元がそこには立っていた

「私には挨拶なしかい？天元」

「君は初対面じゃないだろう、九十九由基」

「……何故薨星宮を閉じた」

「羂索に君が同調していることを警戒した
私には人の心までは分からないのでね」

「羂索？」

「かつての加茂憲倫、今は夏油傑の肉体に宿っている術師だ」

九十九の問に天元は淡々と答える

「天元様はなんでそんな感じなの？」

そこへ悠仁が無邪気に天元にそう聞いた

「私は不死であって不老ではない君も500年老いればこうなるよ」

「マジでか」

「12年前、星漿体との同化に失敗してから老化は加速し、私の個としての自我は消え、天地そのものが私の自我となったんだ」

「どうりで“声”が増えないわけだ」

「九十九さん」

Aは九十九に声を掛けた

「貴女が天元様と何があるかは知りませんが、本題に入りましょう」