第百八十話 ページ41
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渋谷事変後、高専には戻らず脹相と共に逃亡していた悠仁は、自身の死刑執行人である乙骨憂太と伏黒を追ってきた禪院直哉と応戦
しかし、五条から諸々の話を聞いていた乙骨の機転と伏黒の説得により高専へと戻って来ていた
地下の部屋で真希や九十九と合流する
「揃ったな」
九十九が悠仁達を見てそう言った
「? A先輩は?」
伏黒が此処に居るはずのAが居ない事に疑問を持ちそう聞いた
「それが…」
「彼女なら、一足先に天元の所に向かったよ」
「「え?」」
九十九の言葉に伏黒と乙骨が聞き返す
「2人きりで内緒話だって いくら聞いても教えてくれなかったよ」
「じゃあ、どうやって薨星宮まで行くんですか!?」
焦った様に伏黒が言う
天元の元へ行き、獄門彊の封印の解き方、加茂憲倫の具体的な目的と今後の出方
これらを聞く
それが現状の最善策
この策の難関門は、天元の“隠す”結界
シャッフルが繰り返される1000以上の扉の内の1つのみが天元の居る薨星宮へと繋がっている
この“隠す”結界を物ともしないのがAの天与呪縛だ
現に1人で天元の元にいる
焦りを見せる伏黒へ脹相は、どうにかなるかもしれないと言った
「え?」
全員の視線が脹相に集まる
「扉から薨星宮の途中には、高専が呪具や呪物を保管している忌庫があるな」
忌庫には呪胎九相図の残りの6人の亡骸があり、脹相の術式の副次的効果であれば、気配は分かると脹相は言った
「Good!!」
「それはいいとして…コイツは誰だ?」
「「「……………」」」
真希の素朴な疑問に悠仁や伏黒、乙骨は無言になった
「とりあえず俺の……兄貴ってことで……」
「悠仁ー!!!!」
悠仁に兄と言われた事に歓喜する脹相を他所に悠仁は
「行こう」
伏黒達を気にするなと言わんばかりに部屋の外へと促した
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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時