【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈肆〉 (ページ40)

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第百七十九話ページ40

ｰｰｰｰｰ

翌日、夜

薨星宮

ｺﾞｳﾝｺﾞｳﾝ

ｼｬｱｯ

ｺﾂｺﾂｺﾂ

昇降機を下りたAは、薨星宮内を歩いていた

「…………」

立ち止まり、床の血痕を一瞥すると、再び歩き出した

薨星宮・本殿

上下左右前後が真っ白な空間

「1人で来たのか」

Aの目の前に、およそ人とは言い難い人物が忽然と現れた

「あと少ししたら、大勢来ますよ」

Aは目の前の人物にそう言った

「賑やかになるね」

「なので、彼等が此処に来る前に私と話をしましょうｰｰｰｰｰ」

ｰｰｰｰｰ天元様

「良いよ」

天元はAにそう返した

「君の“六眼”について、だろう？」

「はい」

「現状、君の“六眼”は、機能を失っている訳ではない
女郎蜘蛛の呪いを解呪すれば、機能は戻る(・・・・・)
現に“眼としての機能”は失われていない」

「矢張り、そうですか…」

天元の言葉にAはそう返した

「女郎蜘蛛の呪いをすぐに解呪しなかったのは賢い判断だ」

「あの程度の呪い(・・・・・・・)では、上書きすら敵わなかった…」

「それはそうだろう呪いの格が違う」

「……“この六眼”を消す事で、何かが変わる…？」

「さあ… 君が生まれてから今まで、大した問題は起きていないが、近い将来何かが起きると思ってくれれば良い
アレの存在は、因果の破滅を齎す」

「早い内に、コレは消して置かなければならない」

「そうだ
さて…そろそろ君の決心を聞こうか」

天元がAにそう言った

「………“六眼”を取り除きます(この呪いを解呪します)」

「分かった」