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第百七十七話 ページ38

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11月8日

高専

地下のある部屋にAは入る

「全く…人遣いが荒いですね」

Aは部屋の中に居る人物にそう言った

「そう言わないでくれよ
上層部と会うのは現状、得策じゃない」

その人物ーーーーー基、九十九由基はそう返した

「何やらかしたんですか…?」

「それ聞いちゃう?」

「話す気が無いならいいです」

Aは九十九の向かい側のソファーに腰掛けた

「ここ数日、よく眠れたかい?」

「久々にゆっくり寝ましたよ」

「君の天与呪縛は、世界を見ても貴重だ
ある意味、フィジカルギフテッドよりも特殊だ」

興味深いと言いたげな表情で九十九はAを見る

「まぁ、いいさ
君の“本命”を聞かせてくれるかい?」

「……本当にがめついですね やっぱりモテないでしょ」

「余計なお世話だわ!!」

Aの言葉に九十九はそう言った

「聞かせてくれるって言ったよね?」

「言った覚えが無いのですが……」

「良いじゃないか 君と私の仲だろう?」

「言う程の仲じゃないでしょう…」

呆れたようにAはそう呟いた

「ん?」

「…ハァ……」

Aは溜息をつくと仕方なさそうに口を開いた

「貴女は、呪霊が人間と笑い合っている姿を見たら…どう思いますか?」

「随分と突拍子もない質問だね」

「貴女が言えと言ったんです 答えてください」

「祓うよ
私の目的は、呪霊の生まれない世界を作ることだからね」

「私は…祓えなかった」

「!?」

Aの言葉に九十九は目を見張った

「最初は、祓うべきだと思いました
でも…それ以上に………人間同士でさえ難しい事を人間と呪霊は成している……その事がとても不思議だった」

「人間同士でさえ難しい事…?」

「ただただ笑い合う事って…人間同士では出来ないでしょ?」

「偏見だね」

「ええ
あくまでこれは、私の経験上です」

Aは淡々とそう言った

「君にだってそういう相手はいるだろう? 五条君とかさ」

「どうでしょうね
私はあの人の事…嫌いだったので」

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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時

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