第百七十四話【Europe】 ページ35
「おや、リズ」
浜辺にリズとカーティスが降り立った
上空には軍用ヘリが浮遊している
「貴方達がいるなら心配要らなかったわね」
『誰に言っている?』
「フフッ」
「でも今回は、Aさんに助けられましたよ
彼女の結界術のおかげでね 誰も傷付かずに済みました」
ライはそう言ってAを見た
「…………」
「?」
無言のAにライは不思議そうな表情をした
『何か言ったらどうだ? 俺達はお前に感謝している』
「………あぁ…否…あまり面と向かって言われた事無いんだ 助けられたって…
だから、その…何て返すべきか分からなかった…」
「……助かりました、ありがとうございます」
ライは改めてとAにそう言ってお辞儀をした
「……どういたしまして…」
「………さて、此処の後処理は私に任せて、貴女は休みなさい 近い内に日本に戻るんでしょう?」
「戻るのか?」
リズの言葉にカーティスがそう言った
「ええ 彼女を呼んだ件が片付いたんだもの
何時までも此処に留めては置けないわ 彼女は、日本じゃ大きな戦力なのよ」
「つまらんな」
「そうですね
もうしばらく居ても良いのでは?」
カーティスにライも便乗した
『俺はどっちでもいい』
「そんな事言って…1番気に掛けてたの貴方でしょう?」
『何の事だ?』
「……………もし、もうしばらく此処に居させて欲しいと言ったら…居させてくれる?」
Aはリズにそう聞いた
「…! 勿論よ」
「…………ありがとう」
Aはそう言うと携帯電話を取り出し、ある電話番号に電話を掛けた
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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時