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第百七十一話【Europe】 ページ32

「これは“六眼”っていう特殊な眼
視ただけで相手の術式……“式”が分かる…と言うより視える
他にも、貴方達の“呪力の流れ”も視える」

「そんな眼が存在するんだね……覚えておこう」

中央の男はそう言いながらフードを取った

同時にAは耳に掛けていた前髪を戻した

「僕の名は、ノエル・ボーランジェ “ノエ”と呼んでくれ」

中央の男(ノエ)はそう言った

「そして、僕の左側に居るのがアメリア君
右側に居るのはリアム君だ」

ノエは自身の部下をAに紹介した

「……五条A」

「うん A君ね」

「…貴方達の目的は、彼等を祓う事?」

「そうだよ 存在自体が危険だからね」

Aの言葉にノエがそう答えた

「…それを生み出したのは“人間”でしょ?」

「確かにそうだ
それが人間に対して牙を剥くなら、浄化しなければならない」

「本当に、彼等が人間に対して牙を剥いているのならね」

「……どういう意味かな?」

ノエはAにそう聞いた

「正直、私には分からない
“呪霊”という存在を善と捉えるべきか悪と捉えるべきか」

「迷うこと無く、その答えは後者だ」

「何故?」

「愚問だね
人を呪い、無差別に殺す存在を悪と捉えずしてどうする?」

ノエはそう言った

「少なくとも、私には彼等が人を呪うようには見えないし、そんな気配も感じられない」

「先刻から……君、自分が何を言っているか分かっているのかい?」

「分かってる
そこまで馬鹿じゃない」

Aはノエから視線を外さずに言う

「私にとって、人間も呪霊も大差はない
人間にだって、救いようの無いろくでなしはいる
それに……呪霊より人間が掛ける呪いの方が何倍も質が悪い」

「何…?」

「“記憶”が、呪いと人間を濃く結び付ける
貴方は、大切な人を記憶の中から抹消できる?」

「…!」

「幸せな記憶、辛い記憶……その全てを忘れる事が出来ないから、人は苦しむ」

Aは『細雪』の柄に手を掛ける

「ーーーーー君は、人に呪われた事があるのかい?」


ーーーーー呪われてるよ


「その相手を自分で殺したんだから、余計に質が悪いけどね」

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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時

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