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第百六十八話【Europe】 ページ29

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1週間後



Aはリズとヨーロッパ各地を回り、乱れた結界を貼り直した

つい今し方全ての結界の修復を終えた

「じゃあ、私はこの事を報告してくるから」

リズはそう言うと街を歩いて行った

リーゼロッテ・アードラー

ドイツ政府呪術機関の現トップであり、ヨーロッパで5本の指に入る呪術師だ

「(学長はこの人の事知ってたのか…?)」

リズと別れたAが街を歩いていると

「Aさん」

ライが声を掛けてきた

「仕事は終わったんですか?」

「丁度…全部終わったところ」

「そうですか……
そうだ これから時間があるようでしたら、店に来ませんか?
もっと貴方と話してみたいですし」

「別に良いけど…」

「じゃあ、行きましょうか」

ライはそう言うと歩き出した

Aもその後を追って歩き出す

すぐに、ある事に気が付いた

「…人間に……貴方の姿が視えている…?」

Aは立ち止まって困惑した表情でライにそう言った

「ああ…私やカーティスの事は視えていますよ」

「どういう…事?」

「因みに、私が“何か”は分かっていますか?」

「………“人狼”…」

「ええ 貴女の持つイメージとは大分違うでしょうけど」

ライは微笑んで言う

「“吸血鬼”や“人狼”というのは、人間によって創られた存在です
伝説として、伝承として世界各地に伝えられている
現に、貴女も“吸血鬼”や“人狼”の存在は知っていたでしょう
吸血鬼は血を吸う、人狼は狼に変身する……吸血鬼や人狼とは何かと聞けば、10人中10人、そう答えるでしょう」

再び歩きながら、ライはAに言う

「言ってしまえば、我々は“概念的存在”なんです
多くの人間は、共通の概念を共有している
だから、人間には我々の事が視える……」

「成程…?」

Aは納得しきれていないような表情をしていた

「フフッ そういうものだ、と思っていれば良いですよ」

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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時

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