【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈肆〉 (ページ25)

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第百六十四話【Europe】ページ25

「……………それが、カリーナさんとの契約…？」

「そうだ
カリーナ・アードラーの術式『契約呪法』により契約を交わした」

「『契約呪法』…？」

カーティスの言葉にAは首を傾げた

「呪霊と呪術師の間に契約を交わし、呪霊を使役する術式です」

ライが補足と言わんばかりに説明をした

「呪霊を使役………呪霊操術のようなもの？」

『そんなものより余程質が悪いのがカリーナ(主)の術式だ』

Aの呟きにアーディがそう言った

「契約した呪霊は、自律型…
カリーナの契約内であれば、己の意思で何でも出来る」

「……確かに、呪霊操術は術師の意思で呪霊を自在に操る…
普通に考えて、カリーナさんの術式の方が強いし厄介」

カーティスの言葉にAはそう言った

「……………契約って事は、互いの合意があるってこと？」

ふと、Aは聞いた

契約とは、相対する当事者の合意によって成立する

少なくとも人間同士ではそうだ

「ああお前の言う通りだ」

「…！！」

カーティスの返答にAは目を見張った

「…………一体、どんな契約を…」

『“主の指示には従う事”、“人を呪わぬ事”、“人を殺さぬ事”、“人を守る事”』

「え…？」

「そのままの意味ですよ
カリーナさんの指示に従う事
人を呪わず、殺さず、守る事
これが、我々がカリーナさんと交わした契約です」

「何故…そんな契約を…？」

Aはカーティス達にそう聞いた

人間の負の感情から生まれた呪霊が人を呪わないなど、俄に信じられない話だ

「前に言った通りだ
“呪霊よりも人間の方が余程面白い” ただ、それだけだ」

「(………本当の事を言う気は無い…か…)」

カーティスの言葉にAはゆっくりと瞬きをした

「報告するしないについては考えておく……
今はそれでいい？」

「………良いだろう」