第百六十ニ話【Europe】 ページ23
「…?」
「五月蝿いのが来たな」
店に入ってきた男にカーティスはそう言った
「五月蝿いとは失礼な」
男はそう言ってカウンター席に座るとライに注文をした
「今日は一杯だけですか?」
「ああ
この後も仕事があるんだ」
ライの言葉に男はそう返す
「それより、カーティス
そこの可憐なお嬢さんは?」
「可憐か…?」
「本当、君って失礼だよね」
男はそう言うとAを見た
「……見た所…一般人ではなさそうだ
此処に居るってことは、“呪術師”かな」
「…!」
「どうやら、当たりのようだね」
「………貴方は?」
警戒しつつAは男にそう聞いた
「おっと、これは失礼…
私はリアム・シュミット 心理学的心理療法士だ」
「…心理療法………カウンセラー…?」
「まぁ、そうとも言うね」
リアムはそう言うとライに出されたグラスを持ち上げ、一口飲んだ
「……………」
「リアムさん
あまりからかわないでください」
ライがリアムにそう言った
「フフッ 可愛いからつい」
「…………」
「警戒されてしまったかな」
「それが普通かと」
リアムに呆れたようにライが言った
「(………人間と呪霊の共存……
少なくとも、此処ではそれが出来ている
でも…それは、彼等が呪霊として特殊だから
今後、彼等が人間を呪わないという保証はない…)」
Aは考え込んでいた
「……………では、私はこれで失礼するよ」
リアムはそう言うと、店を出て行った
それを皮切りに他の客達も店を出て行った
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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時