第百五十九話【Europe】 ページ20
部屋は所謂、食堂と呼ばれる場所だった
ローテーブルと椅子
テーブルに並べられた食事
「さあ、座って」
リズに促されてAは椅子に座る
「仕事の話はまた後でしましょう」
「はぁ……」
「レイチェルは料理が上手なのよ きっと貴女も気に入るわ」
夕食後
「……………」
Aは食堂の棚の上に置かれていた写真を見ていた
「……その右に映ってるの…私の娘よ」
リズがAの隣に来てそう言った
写真には今よりも更に若く見えるリズと椅子に座り目を閉じて微笑んでいる女性が居た
「娘……カリーナはね、18年前、レイチェルを産んで直ぐに死んだの」
「…!」
「生まれつき、目が見えなくて……寿命もとても短かった…
その代わりに、呪力が底無しだったの…」
「……天与呪縛…」
リズの言葉にAはそう呟いた
「えぇ…
カリーナはね、“呪霊と共存できるんじゃないか”って何時も言ってたの」
「呪霊と共存…!?」
「言いたい事は分かるわ
私も、そんな事は絶対不可能だって思う
でも……カーティスの事を考えると、そうも思えないのよ」
「……………」
「貴女に1つ頼みたいの
貴女の仲間には、カーティスの事、誰にも言わないでくれるかしら?」
リズはAにそう言った
「……考えておきます」
Aはそう返した
「ありがとう」
「…………散歩してきても?」
「ええ 構わないわ」
リズの許可を得たAは食堂を後にした
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勝手ながら、創意結界を『呪創結界』に名称変更しました
変更のし忘れ等あったらコメントで教えて下さい
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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時