【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈肆〉 (ページ18)

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第百五十七話【Europe】ページ18

「此処はヨーロッパ
日本のものさししか持ち得ていない私が、貴方を含めヨーロッパの呪術界を測るのは違うそれにｰｰｰｰｰ」

ｰｰｰｰｰ私も貴方に興味が湧いた

「ほぉ…？」

「貴方でしょ？ 1000年前、両面宿儺を殺すのに加担した呪霊って」

「！？ ……何故、その事を知っている…？」

怪訝そうに目を細めて、カーティスはAに聞いた

Aは、ソファーに立て掛けていた『細雪』に触れた

「私は、この刀に縛り付けられている1000年前の呪術師の魂の記憶を見た
その中に出てきたの『両面宿儺を殺した呪術師達は“吸血鬼”の力を借りた』って話がね」

「その言い分……まるで、その呪術師の魂とやらの記憶を全て知っているというようだな」

「…………」

カーティスの言葉にAは何も答えず、カーティスを見据えた

「……クックックッこれはまた随分と、イカレた呪術師が来たものだな」

Aを見てカーティスは笑ってそう言った

「矢張り気に入ったぞ、五条A」

「…と言う事は、カーティスの事については信用してくれるのね？」

「信用…までいきません
ですが、味方であることは信じます
下手なことをして、敵に回したくはありませんし」

「そう
じゃあ、貴女を呼んだ理由を説明するわこれを見てくれる？」

リーゼロッテ(後述:リズ)はそう言って資料をAに差し出した

「これは……」

「ここ1年ヨーロッパで発見された変死体の詳細よ
全部で14人発見されたのは、全員呪術師
犯人と思われる人物の特定も実は済ませてあるわまだ、容疑者ではあるけどね」

「その容疑者って…？」

「日本の…呪術師…？」

「呪詛師だ」

日本語に若干困ったリズを助けるようにカーティスが言った

「呪詛師？」

「ああ日本から逃げてきた呪詛師が、こっちで呪術師を殺して回っている
と言っても、殺された奴はどいつも成り立てのひよっこ共だった…標的にされやすかったって所だな」

「つまり、日本の呪詛師がヨーロッパで好き勝手やってるからその対処をさせようと…？
でも、それに結界術も封術も関係ないんじゃ…」

カーティスの言葉にAはそう言った

「その呪詛師が好き勝手してくれているおかげで、ヨーロッパ各地に張られた結界が乱れてるのよ
貴女には、それを張り直してほしいの」

リズはリムジンの冷蔵庫からワインを出してグラスに注ぎそう言った