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第百五十五話【Europe】 ページ16

約15時間後

現地は夜

飛行機から電車の乗り継ぎでAはドイツのドレスデンに着いた

駅を出ると、Aはジャケットのポケットに入っているメモ用紙を取り出した

そこにはある場所の住所が書かれている

Aは携帯の地図アプリを開いた

「(少し距離はあるけど、歩いても指定の時間には間に合うか)」

そして、トランクを片手に地図を見ながら街を歩いた




 




 




 





 
「此処…?」

その住所の場所には、廃教会があった

「…………」

Aは門に触れた

ギィィ

音を立てて門が開いた

ゾクッ

「…!!!」

中に入った途端に、背筋が凍るほどの強力な気配を感じた

Aは周囲を見渡した

廃教会を囲う木々が風で葉を揺らす

「……………」

Aは右眼を覆う前髪を耳に掛けた

六眼が露わになる

「ーーーーーほぉ… “六眼”か」

「!!?」

背後から伸びた手鏡を持った手と耳元で響く男の声にAは目を見開く

「(コイツ…!!)」

バッ

Aは身体を捻らせて、背後にいる男に蹴りを放った

「おっと…」

Aの蹴りを難なく避けた男は手鏡を仕舞った

「(術式、呪力を見ても、勝てる相手じゃない…
かと言って、逃げれる相手でもない……)」

Aの頬に冷や汗が伝う

「(どうにかして、隙を作らないと……)」


ーーーーー呪創結界『曼珠沙華』


「…!?」

周囲に突如咲いた彼岸花に男は眼を見張る

「…………ほぉ…クックッ お前、面白いな」

男は不敵に笑ってそう言うと、一瞬でAに近付き、その顔を覗き込んだ

「己で結界術を編み出したか…
長く生きているが、このような事をした呪術師は見たことが無いなーーーーー」


ーーーーー気に入ったぞ、五条A


「……………」

Aは男を睨み付けた

「そう睨むな
別にお前を殺す気はない
少々、お前の血の味には興味があるがな…」

「…!」

「ーーーーー怖がらせるのは止めなさい、カーティス」

そこへ、女性の声が響いた

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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時

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