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第百五十ニ話 ページ13

「「「え…!?」」」

これには九十九も驚きを顕にした

前髪をかき上げた事で顕になったAの顔

その右眼周辺には、赤い亀裂のようなものが走り、蜘蛛の巣の形を作っている

その亀裂は美しい空色の六眼にも入っている

不思議なのは、血が出ていない事だ

「気分はどうだい? 君の大嫌いな六眼が、今当に失われた所だけど」

「……………あのツギハギの呪力をお前から感じる…」

Aは夏油の問には答えずに、『細雪』に手を掛ける

「マジ!?」

Aの言葉に九十九がそう言うのと、夏油が動くのはほぼ同時だった


ーーーーー『無為天変』


ズアァァァ

「これは…!?」

「術式の遠隔発動!?」

Aと九十九がいち早く状況を理解する

「何をした」

「マーキング済みの2種類の非術師に遠隔で『無為天変』を施した
呪物を取り込ませた者、術式を所持しているが脳の構造が非術師の者
それぞれの脳を術師の形に整えたんだ」

九十九の問に夏油はそう答える

そして、夏油はその呪物達の封印を解いた

「彼等にはこれから、呪力への理解を深める為、殺し合いをしてもらう
私が厳選した子や術師達だ
千人の虎杖悠仁が悪意を持って放たれたとでも思ってくれ」

「千人か…控え目だな
それに人間の理性を舐め過ぎだ
力を与えただけで人々が殺し合いを始めるとでも?」

「物事には順序があるのさ
その程度の仕込みを俺が怠るわけないだろう 質問が軽くなってきているよ」

夏油は笑みを浮かべて九十九に言った

「……ムカつくから皆でアイツボコろう」

「真逆、貴女と意見が合うとは思いませんでした」

「いや、今動けないから…」

九十九とAに悠仁がそう言うと

パシャッ

裏梅の氷が溶けた

ドサッ

裏梅が膝をつく

「毒か!!」

「穿血で俺の血が混じったんだ 当然だ」

「その上、鬼一法眼と一戦交えてる…毒が早く廻ったのかもね」

脹相とAがそう言った

「待って…真依ちゃんの援護が無い
あっちにもまだ仲間が居るのかも…」

立ち上がるのもままならずそう言う西宮にAは手を差出した

「そっちは九十九さんの仲間がどうにかしてる……そうでしょう?」

「ああ 場違いだからね」

パンダと加茂も身体を拘束する氷が消え、再び戦闘態勢に入る

「まだ話の途中だよ」

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瑠花 - コメント失礼しますやっと乙骨君と来栖華ちゃんが来ましたね。私は華ちゃんのことが好きなので嬉しいです (2021年10月18日 17時) (レス) @page47 id: 40dcd18497 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2021年5月19日 20時

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