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第五十三話【過去編】 ページ9

「あー…その、私の近くに居るのが嫌なようなら、極力近付かないようにするが…」

夏油が気まずそうにAに言った

「……そうじゃなくて…」

「?」

「その…数でびっくりした…でも、慣れれば…大丈夫……」

Aは夏油を見上げてそう言った

「…そうか すまないな、びっくりさせて」

夏油はそう言うと、Aの頭を撫でた

「…!」

「……傑ってそんな事もできんだな」

「意外」

夏油のその行動に五条と家入はそう言った

「…君達ねぇ」

「んで、亜久津はどれくらいで戻ってくんの?」

「……1ヶ月位だな」

「1ヶ月…!? 家の奴等が五月蝿くなりそうな期間だな」

夜蛾の言葉に五条はめんどくさそうにそう言った

「亜久津はそんなに地位が高いのか?」

「まぁ…高いんじゃね? 俺とスズの世話係になるくらいには」

「そうか…あの不良だったアイツがなぁ」

学生時代を思い出し、夜蛾はそう言った

「それより、Aの泊まる場所とかどうすんの?」

家入がそう言った

「それは勿論俺のーーーーー」

「ーーーーー女の子だぞ、悟」

「妹だからいいじゃねぇか」

「周りを考えろ 硝子、お前の部屋でいいか?」

五条に夜蛾はそう言うと、家入を見た

「いいですよ〜 Aもいい?」

コクリ

家入の言葉にAは頷いた

「じゃあ、部屋行こ〜」

家入はそう言うと、Aの手を引いて行った









ーーーーー数日後

「…おや? A、一人かい?」

夏油は教室に一人で居たAにそう聞いた

「うん」

そう言ったAの手には本があり、その隣には夜蛾から受け取った呪骸があった

「(大丈夫とは言われたが……近付くのは少し気が引けるな…)」

「あの……夏油、さん」

「…何かな?」

Aは座っていた椅子から降りると、夏油の元へ向かった

「これ…」

そして、持っていた本のある部分を指差した

「?」

「これ…何て読むんですか?」

そう聞いたAが指を指していたのは『曼珠沙華』という熟語

「それは…『曼珠沙華(まんじゅしゃげ)』って読むよ」

夏油はしゃがんでAと視線を合わせてそう言った

「『まんじゅしゃげ』……」

「………花、好きなの?」

夏油はAの持つ本を見てそう聞いた

それは花言葉について書かれた本だった

「…綺麗だから」

夏油の問にAはそう答えた

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時

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