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第五十ニ話【過去編】 ページ8

「私は夏油傑 よろしく」

「家入硝子」

なんやかんやあって五条達は教室へ移動した

そして、自己紹介をした

「五条Aです」

「礼儀正しい…!」

「ホントに五条の妹?」

夏油と家入はAを見てそう言った

「ホントお前ら失礼 そっくりだろ」

「「見た目はな」」

五条の言葉に二人は声を揃えてそう言った

「ハァ…」

「ねぇ、今何歳?」

家入がAにそう聞いた

「7」

「大人っぽいし、しっかりしてるね」

夏油はAにそう言った

すると、

ガラッ

教室に担任の夜蛾が入って来た

「……君が悟の妹か…」

そして、Aにそう言った

「五条Aです」

「………本当に悟の妹か?」

夜蛾は五条にそう聞いた

「そうだよ、文句あるか!!」

流石に3人に同じ事を言われたら苛つくだろう

「似てない」

「どう見ても似てるだろ」

「見た目はな」

「ハァ…ったく」

もう返す気力も無さそうに五条は溜息を吐いた

「この3人の内誰かと一緒なら、高専内は自由にしていい」

「はい」

「それと、これを」

夜蛾はそう言ってAに人形を渡した

「………呪骸?」

「そうだ よく知ってるな
その呪骸には、君に危害を加えようとした呪霊を祓うよう呪いがーーーーー」

「ーーーーーそんな説明、スズにはいらねぇよ」

夜蛾の言葉を遮り、五条は言った

「どういう意味だ?」

「スズ」

夜蛾の言葉に何も返さず、五条は言う

「傑から何を感じる?」

「は?」

「悟…どんな質問をしてーーーーー」

「ーーーーーいいから」

夏油の言葉を遮った五条は笑みを浮かべていた

「………呪霊の呪力
強いのも弱いのも…たくさん」

「え…?」

Aの言葉に夏油は言葉を飲んだ

夜蛾も家入も困惑していた

「コイツ……呪力感知の感覚が鋭いんだ
傑が取り込んだ呪力一体一体の呪力を感知出来るくらいにな」

「「「…!?」」」

五条の説明に三人は驚きを顕にした

「えっと……その…」

Aはバツが悪そうに呪骸を抱きしめて夏油から視線を逸らした

「五条ー Aはその話されんの嫌なんじゃね?」

家入が五条にそう言った

「………大丈夫だって 此処にいる奴等は彼奴等とは違ぇから な?」

五条はAにそう言った

「うん……」

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時

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