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第五十一話【過去編】 ページ7

Aはある廃ビルの屋上に来た

そこでは、一人の男が眼下に広がる京都の街を見ていた

「やっぱり…気付いたか A」

男はAに背を向けたままそう言った

亜久津(あくつ)さん……」

亜久津と呼ばれた男は、Aの方を見た

「悟坊は元気か?」

「元気ですよ、相変わらず」

「そうか……」

「……………亜久津さん……出来れば、貴方とは戦いたくないです」

Aは亜久津にそう言った

「それは………無理だな」

亜久津はそう言うと、上着から呪符を取り出した

すると、呪符が式神へと変化した

「……」

「さあ…始めるか」









ーーーーー10年前

「よお、悟坊 元気してたか?」

亜久津は、当時呪術高専2年だった五条にそう声を掛けた

「亜久津…! 何で此処にいんだよ」

五条は亜久津にそう言った

「悟、この人は?」

五条の隣に居た男子生徒がそう聞いた

「ああ…俺の家の…従者的な?」

「お前の世話役だよ」

「今は違えだろ」

「ハッ 俺からしたらお前はまだ餓鬼なんだよ」

「何で五条の世話役が高専に?」

五条の近くに居た女子生徒が亜久津にそう聞いた

「夜蛾に呼び出されてな」

「何で?」

「俺、彼奴と同期なんだよなぁー」

「はぁ!? 聞いてねぇよ」

「言ってねぇからな ちなみに、お前の問題行動は全部俺の所に来てるからな」

「マジかよ」

「マジ」

亜久津と五条がそう話していると

「亜久津さん、時間…」

亜久津の影で見えなかった少女が亜久津を見上げてそう言った

「え? あ…」

少女の言葉に亜久津はヤバいと言わんばかりの表情をした

「「誰?」」

「スズじゃん 久し振り」

少女の説明を欲しがっている自身の同級生を横目に五条は少女に話しかけた

「久し振り、兄さん」

「「え…兄さん!?」」

「何だよ?」

五条は隣にいる二人にそう言った

「悟…お前、妹がいたのか?」

「マジ? こんな屑に?」

「ひでぇなお前ら!
それより、亜久津 何でスズがいんだよ?」

五条は亜久津にそう聞いた

「あー…俺、これから長期の出張でな それで此処に呼び出されたんだけどよ お前、Aの面倒見ろ」

「……夜蛾の許可は?」

「安心しろ ちゃんと取る」

「取ってから言えよ!!」

亜久津の言葉に五条はそうツッコんだ

「じゃ、俺は行く」

亜久津はそう言うと、高専内に入って行った

「相変わらずだな 彼奴」

五条は亜久津の背を見てそう言った

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時

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