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第九十話 ページ46

22:20 井の頭線渋谷駅 アベニューロ

七海は禪院班と合流していた

「寒くないすか?」

「急に気温が下がりましたね」

階段を降りた七海と真希は呪霊を見つけた

「七海サン」

「ええ 私が」

2人が攻撃体勢に入ると

「オマエ達」

ヴンッ

「ちと遅すぎるな」

禪院はそう言った

その手には呪霊を閉じ込めたフレームのようなものがある

そしてそれを

バリンッ

殴り割った

フレームに閉じ込められた呪霊が殴られる

「見えました?」

「…いえ
(術式…だよな いくらなんでも速すぎる)」

真希の問に七海はそう返した

すると、禪院が殴り飛ばした呪霊は人の骨を大量に吐き出した

「フッ 貴様、何人食ったんだ?」

禪院は呪霊に向かって言った

「じょうごぉ まひとぉ はなみぃ」

「?」

突然の呪霊の言葉に首を傾げる

「はなみぃ………よくも、よくも花御を殺したな!!」

「成程、弱いハズだ まだ受胎だったというわけか」

禪院がそう言った視線の先では、姿形が変わった呪霊がいた




 




 






 







 







22:25 渋谷駅東急田園都市線 改札ホーム

ーーーーー寒いのは嫌いだ 地下に閉じ込められた時を思い出すからーーーーー

寒さにより意識を失いかけたAは思い出す

この1ヶ月、全く触れられなかったもの

兄の……仲間の偉大さ(温もり)

まだ、死ぬわけにはいかない

Aの脳裏に浮かぶ大切な人達

何故なら、すべき事が山程あるから

カッ

Aは目を開けた

僅か一秒の意識喪失

白魔はそれに気付かず未だAに抱き付いている

Aが死ぬまで抱き付いている気だろう

「…………」

それを把握したAはあえて

ガシャン

『細雪』を床に落とす

「フフッ」

それを見て勝ち誇った様に白魔は笑みを零す

「……可哀想なのはお前だな、雪女」

「!!?」

白魔は目を見開いた

「(何故生きてる…!?)」

白魔が驚きを顕にし、Aから離れる

それと同時に態と落とした『細雪』を軽く蹴り上げ、柄を握る

その動きは先刻までとは明らかに違う

それに白魔が動揺したその隙をAは逃さない

Aから離れたとはいえ、白魔がいる位置は『細雪』の間合いだ

「フゥー………」

白い息

恐ろしい程の集中力

「また、凍らせてあげる…!!」

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時

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