【呪術廻戦】呪術師“最強”の妹〈弐〉 (ページ36)

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第八十話ページ36

ﾊﾞｧﾝﾊﾞｧﾝ

ｷﾝｷﾝｯ

放たれる銃弾を刀が難なく弾く

「………私の結界に気付いたのはアンタでしょ？」

Aは目の前の男に聞いた

白髪混じりの黒髪のオールバックで執事服を纏った男

「如何にも」

「アンタ、財閥かなんかの執事？」

「何故、その様な事を？」

Aの問に男はそう聞き返す

「執事が呪詛師とかウケるなって思って」

「最近の若い方は……躾がなっていませんねご両親にその辺りの教育はなされていないのですか？」

男はそう言って、両手に持った銃を乱射する

「お生憎様私の両親は私の面倒なんてロクに見もしなかったクズ野郎だよ……まぁ、世話役はいたけどね」

Aはそう言うと、自分に当たりそうな銃弾を全て弾く

「んで？どうなの？」

「執事ではありましたよ……それも何十年も前の話ですがね」

再び男は両手の銃を乱射する

それをAは当たり前のように弾く

男は銃の引き金を引く指を止めた

「私の術式は、触れたモノの性質を倍加もしくは半減させます
上限は50倍、下限は50分の1倍です」

「知ってる (術式の開示……そろそろ本気を出してくるか…)」

「ちなみに、先程迄は術式を使っていません」

「手加減…してくれてたってこと？」

男の言葉にAはそう返す

「端的に申し上げればそうです
貴女だって、本気を出していないでしょう
五条Aさん」

「どうだろうね」

ﾊﾞｼﾕｯ

「ｯ！！」

Aの上腕を銃弾が掠った

Aは傷を抑える

「今のに反応するとは……並外れたの動体視力をお持ちのようですね」

「(動体視力を呪力で強化しても追えなかった……今のが掠るだけで済んだのも、六眼と呪力感知のおかげ… コイツ……火力だけなら特級レベル…！)」

「ちなみに、今ので25倍です」

男は淡々とそう言った

「(拳銃の弾で音速より少し速いくらいだっけ…
その25倍…秒速8500m……マッハ25とか銃弾保たないだろ)」

「五条家宗家の人間でも、流石にこの術式は焦りますか？」

男は拳銃に銃弾を入れてそう言った

「ﾌﾌｯ確かに……ここ最近、自分の血を見る事なんて無かったよ」

Aは笑みを溢してそう言うと、傷口から手を離した

「楽しくなってきた」

そして、笑みを浮かべてそう言った