第七十六話 ページ32
「でも、自分の兄の封印に協力するだなんて…君達仲悪いの?」
夏油は嗤いながら五条に言った
「真逆…めちゃくちゃ仲いいけど?
(成程……そういう『縛り』があったわけね……)」
「君がそう思ってるだけかもよ?」
「ハッ 勝手に言ってろよ」
夏油の言葉に五条は言う
「でも、Aが此処にいないって事は、上手くやられたんだろ? Aに」
「………」
「図星か? 僕の弱点って言われてるからって、ナメてかかって失敗か?」
「……別に構わないさ あんな子供1人…
私としては、君が封印できさえすればそれでいいんだ 君強すぎるんだよ 私の目的の邪魔なの」
夏油は五条に言った
「ハッ 忘れたのか?
僕に殺される前、その体は誰にボコられた?」
「乙骨優太か
私はあの子にそこまで魅力を感じないね」
ーーーーーおやすみ、五条悟 新しい世界でまた会おう
「君さあ……死にたがりだったの?」
Aは掌の上にある小型の機械に向かってそう言った
『面目ない……とだけ言っておク』
小型の機械は京都校のメカ丸の傀儡だった
「んで? 結局、“これ”使わなかったの?」
Aはそう言って、機械に運ばれてきた『
『ああ』
「私は君の身を案じてね?」
『怒っているのは分かる だが、自分の力だけで奴等に勝ちたかっタ』
「優等生か」
Aはそう言うと、『細雪』につけた偽物の組紐を取り、『
『俺は優等生ではない 一度は仲間を裏切ってイル』
「それを言ったら私も同じだな」
『それは兎も角、お前は今自由ダナ?』
「そりゃあね 君のこの傀儡は1つだけ?」
『否、不発のリスク軽減の為、3箇所に設置してある』
「それさぁ…絶対に私の場所含まれてないよね?」
『当然ダ だが、あの呪具は返さなければならなかったからついでダ』
「何のついで…? まぁいいわ じゃあ、他の傀儡で高専の呪術師達の所にいるのは?」
『1つ……原宿の虎杖悠仁と冥冥のところだな』
「成程…なら、2人に私が渋谷に居ることを伝えて」
『いいのカ?』
「良い あと、渋谷の“帳”が嘱託式であることも伝えて」
『分かった』
メカ丸はそう言うと、本来の場所へと向かった
ガチャ
Aは目の前にあるコインロッカーを開けた
そこにはAの制服であるジャケットと紫の『
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時