検索窓
今日:31 hit、昨日:3 hit、合計:213,286 hit

第四十八話【過去編】 ページ4

Aが伏黒を連れてきたのは、校舎の裏にある森

「いや、逃げるって森じゃないでしょ 普通」

「こっちの方がバレないよ」

Aはそう言いながら森を進む

伏黒も渋々その後に続いた

「(ま、森に逃げるなんて馬鹿なこと、普段ならしないけどさ……
兄さんからは、恵が呪術師になるよう説得しろって言われてるし…2級呪霊は流石に野放しには出来ないしね)」

Aが目の前の生い茂った草と木の枝を払った

「!!」

そこに居たのは虫のような見た目の呪霊が3体

「2級呪霊が3体」

Aは呪霊を視認してそう言った

「アンタ…分かってて俺を連れてきたな!?」

「うん」

「言ったはずだ! 俺は呪術師にはならないって!!」

「はいはい でも、もし気が変わったときの為にさ、呪霊を祓うところは見ておいた方がいいよ」

伏黒にAはそう言うと、顔の前に人差し指と中指を立てた

「『闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え』」

ドプッ

ドドドドド

森一帯に帳が下ろされた

「これは…?」

「『帳』 非術師から私達を見えない様にする結界
学校の人に見られると色々面倒だし、最悪、そいつらに殺されるかもしれないからね」

Aはそう言うと、どこからか『細雪』を取り出した

「は!?」

突然現れた刀に伏黒は驚きを顕にした

「ああ…もしかして、見るの初めてか……
これは特級呪具っていう呪いが込められた武器でね
普段は持ってると色々目立つから周りからは見えない結界で覆ってるの」

「そんなことより後ろ!!」

伏黒に説明をしているAの背後に2級呪霊が1体迫っていた

ズバンッ

ブワッ

伏黒が声を掛けると、次の瞬間、呪霊は消え去った

「え…?」

「ちょっと…可愛い後輩に説明中でしょ 邪魔しないで」

Aは『細雪』を鞘から出したままそう言った

目の前にはあと2体の2級呪霊

呪霊は同時にAに襲い掛かった

「!!!」

「フッ」

ズバンッ

スーッ…チャキン

Aが『細雪』を鞘に納めると

ブワッ

2体いた2級呪霊は一瞬で祓われた

「(速い…!)」

「よし 仕事終わり」

Aがそう言うと『細雪』は再び見えなくなった

そして、帳が上がる

「……興味出た?」

Aは伏黒にそう聞いた

「呪術師が馬鹿馬鹿しいってのは変わらない……でも…アンタの強さには興味がある」

「ん?」

「だから…その…今度また、機会があったら見せてほしい…」

「うーん…まぁ、いいよ (一歩前進…かな)」

第四十九話【過去編】→←第四十七話【過去編】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (79 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
251人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五條悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。