第七十三話 ページ29
「私? 敵じゃなくて?」
「敵の企みは何となく分かるでしょ
僕としては、可愛い妹がどんなことするのかの方が気になるかな」
「………今年の渋谷ハロウィンの参加人数…」
Aは携帯電話を取り出し、五条に見せた
「約100万人……時間帯的にもこれから持っと増えるのがセオリー
でも今現在、渋谷…“帳”内にいるのは約85万人」
「へぇ…何処に行っちゃったのかな? その15万人」
「帰った」
五条の言葉にAはそう言った
「うん 帰らせたのね」
「予定じゃ20万だったんだけど…避難誘導が中々上手く行かなくてさ」
「やる事がぶっ飛んでるよ」
「兄さん程じゃないかな」
「どういう意味?」
「………フフッ/ハハッ」
2人は顔を見合わせると同時に笑った
「ーーーーーじゃあ…そろそろ行こうかな」
「………待って兄さん! 中にはーーーーー!」
五条はAの唇に右手の人差し指を当てて、Aの言葉を制した
「大丈夫 僕最強だから」
そして、空いている左手でAが右眼を隠している前髪をを耳に掛けた
「…………」
「他にも、やる事あるんでしょ」
五条はそう言うと、Aの頭を撫でて路地から大通りで出る
「そうだ ジャケット、渋谷駅近くのロッカーに入れてあるから
あと……髪、結んでた方が可愛いよ じゃあね〜」
路地を出る直前、五条はAにそう言って“帳”の中へと入って行った
「帰ったら…ホールケーキでも作ってあげよ…」
Aはそう言うと、路地の奥へと進んでいった
20:31 五条悟 現着
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時