第七十一話 ページ27
ーーーーー10月31日、渋谷
19:00 東急百貨店、東急東横店を中心に半径およそ400mの“帳”が下ろされる
20:14 東京メトロ渋谷駅 13番出口側(“帳”外)
「“一般人のみが閉じ込められる帳”です
一般人は侵入のみ “窓”には個人差が
術師は補助監督含め、出入りが可能です」
伊地知が七海達にそう言った
「随分と面倒な事になっていますね」
七海班:七海建人、猪野琢真、伏黒恵
「結界ならA先輩が詳しいですよね?」
伏黒が七海にそう言った
「それはそうですが……
(恐らく、敵は我々をこの状況に陥らせる為にAさんを……)」
七海は伊地知と目を合わせる
伊地知は驚いた様に七海を見返した
「………彼女は今現在、連絡が取れません」
「「え!?」」
七海の言葉に伏黒だけでなく猪野も驚きを顕にした
「恐らく、敵に捕まっている……もしくは、“帳”内にいて連絡できる状況に無い……我々をこの状況ーーーーー“帳”を壊せないーーーーーに陥らせる為の作戦でしょう」
「そんな…」
「あくまで推測です まあ…Aさんの事ですから、きっと戻ってくると思いますよ」
七海は2人にそう言った
「……ですよね」
「ええ……(だと、いいんですがね)」
同刻 渋谷マークシティレストランアベニュー入口(“帳”外)
「皆散り散りに“帳”の縁まで逃げてこう訴えています」
ーーーーー「五条悟を連れて来い」と
「フッ 非術師が奴を知っている訳が無い 言わされているな」
禪院班:禪院直毘人、禪院真希、釘崎野薔薇
「“帳”は壊せんのか?」
「難航してるッス
なにせ“帳”自体は術師を両側から拒否していない」
禪院の言葉に新田はそう返す
「Aさんは居ねぇのかよ? 『細雪』なら一時的に帳も壊せるだろうし、何よりあの人結界術得意なんだから、なんか壊す方法知ってっかも知んねぇし」
真希が新田にそう言った
「あー…実は今、連絡が取れなくて…」
「は?」
「いや、多分…無事ッス」
「どういう事だよ?」
「だから…その…」
真希の問い詰めに新田は言葉を濁した
「敵に捕まりでもしたか…あの小娘」
「「はぁ!?」」
禪院の言葉に2人は大声でそう言った
「いやでも…Aさんのことッス きっと何か解決策を考えているッス (だと、いいんすけど…)」
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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時