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第五十六話【過去編】 ページ12

「さあ…始めるか」

Aは、十年ぶりに再会した自身の世話役でありある意味で恩人の亜久津を見据えた

亜久津の前には3体の式神がいる

「……亜久津さん」

Aは『細雪』の柄に触れる

「何だ?」

「ーーーーー呪術規定9条に基づき、貴方を呪詛師として処刑します」

そして、亜久津にそう言った

「やってみろよ」





ズバッ ズバッ ズバッ

Aは亜久津から繰り出される式神を容赦なく斬っていく

「(呪符を媒介とした式神使い……近接戦闘に持ち込めば勝機はある…と言いたい所だけど、亜久津さん(この人)、近接強いんだよな…)」

Aは思考を巡らせる

「(下手に近付けば、殺られるのは私の方…
まずは、呪符の数を減らす…! 式神の強さと消費する呪符の枚数は比例する……
呪符から感じる微弱な呪力は……あと40って所か…)」

ガキィン

Aの攻撃が弾かれた

繰り出される式神は徐々に強くなっていく

ーーーーー行ける…!!

ズバンッ

『細雪』は式神を呪符ごと斬る

「(特級呪具『細雪』……呪力の籠もったものなら人でも呪霊でも呪符でもぶった斬る暴れ馬……
そいつを使いこなすとは……強くなったものだな)」

亜久津は笑みを浮かべて、更に呪符を使い式神を操る

「(まずは…あの暴れ馬を吹き飛ばす…!)」

ガキィン キンッ キンッ

「(明らかに『細雪』を狙って来た……それに…コイツ、さっきまでとは違う)」

Aは自身の攻撃を尽く弾く目の前の式神を見た

「(強さだけで言ったら特級呪霊レベル…仕方無いか…)」

Aは式神と距離を取った

「傑さんと手を組んで何してたんですか?」

そして、亜久津にそう聞いた

「……術師だけの世界を創ろうとしてた」

「ハハッ それは…人少ないなぁ」

亜久津の言葉にAはそう言った

「だが、術師だけの世界なら、お前があんな目に(・・・・・)合うことは無かった」

「………どうだろう 保身バカと世襲バカはどんな世界になってもいるよ」

「呪霊がいなければ、呪術は不要…飾りに過ぎない」

「呪術師からは呪霊は生まれないんだっけ?」

Aは式神の攻撃を避けながら亜久津と会話を続ける

「そうだ」

「でも、呪詛師は生まれる」

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時

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