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第四十六話【過去編】 ページ2

なんと…!!

右眼が六眼…!?

ならば、相伝の術式が使える…!

これで御三家の中でも優位に立てる…!

これは奇跡だ!!









五条家の恥め!!

六眼が勿体無い!!

期待させおって…!!

生まなければ良かった!!

悟様はあんなに優秀だと言うのに…!!

失敗作!!









ーーーーー本当…褒めたくなるくらい綺麗な掌返し

「勝手に期待して勝手に理想押し付けて勝手に落胆すんなよ」

Aは机の前に広げられた白紙の原稿用紙を眺めながらそう呟いた

此処は埼玉県の浦見東中学校3年の教室

Aは中学生の頃から呪術師として(当時は2級)呪霊を祓っていた

「五条〜 作文書けたか?」

生徒達を見て回りながら、担任の教師はAの所に来た

「(来んなよクソ教師 まだ兄さんの方がまともな教師だわ)」

「って、白紙じゃないか」

Aの机にある白紙の原稿用紙を見て担任はそう言った

「そうですね」

「そうですねって…両親への感謝の作文だぞ? 書き終わるって奴も居るのに、お前は……」

Aの返答に担任は呆れたように言った

「(両親に感謝の作文? 小学生かよ)
これ、両親じゃなきゃ駄目ですか?」

Aは担任にそう聞いた

「まぁ…そうだな」

「チッ」

担任の言葉にAは聞こえるか聞こえないかの境目ぐらいの舌打ちをした

「(舌打ち…) 簡単な事で良いんだぞ 一緒に遊んだ事とか誕生日に祝ってもらった事とかーーーーー」

「(あるわけねぇだろ)」

Aは担任の話を聞き流し、横目に校庭を見た

「(うわ…2級呪霊 後で祓わないとな………めんどくさ…)」

「ーーーーーって、聞いてるのか 五条」

「聞いてますよ」

「聞いてないな? それ」

Aの返答に担任はそう言った

「って言うか、作文書いてどうするんですか?」

「それは勿論、全員の前で発表する」

「今どき小学生でもやらない事をやるんですね プライバシーの侵害ですよ」

「決まった事だ」

「そうですか……」

Aは担任にそう言うと、席を立った

「おい、五条!?」

「頭痛いんで保健室行きます」

「堂々とサボろうとするな!!」

「サボりじゃないですよ
どっかの教師に口煩く突っかかれて頭痛いんです」

「それをサボりと言うんーーーーー」

ピシャ

Aは担任の言葉を遮るように教室のドアを乱暴に閉めた

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2020年12月28日 16時

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