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安室からの連絡で風見が秘密裏に捜査に動き出した

その数時間後

「公安が“狐”について調べ始めたようです」

警視庁のエレベーター内

他には誰もいないエレベーター内で男は携帯電話を片手にそう言った

『ご苦労な事だな
存在しない(・・・・・)組織を調べても、何も出てきやしねぇぜ』

「ええ
その事に彼等は3日とかからず気付くでしょう」

『日本の警察は優秀だな』

「違法捜査をしてなお、情報を掴めないとなると、彼等の業務に支障をきたす恐れもありますが…」

『おいおい
あの電話を公安の奴が聞いていて、ガルシア氏の暗殺を邪魔されたって情報が入ってんなら、気付けなきゃあ失格だぜ
“狐”の“利益”と彼奴等の利益は同じじゃねぇ
少なくとも“狐”にとってガルシア氏は居なきゃ困る存在だってことは分かる筈だ』

「それもそうですね
恐らく今は、連中をチンピラ呼ばわりした組織が居ることに対する困惑と動揺が強いでしょうし」

『ハハッ そりゃ大変だ』

「…では、仕事に戻ります」

『おう』

男は電話を切ると、胸ポケットに入れた眼鏡を掛けた

そして、エレベーターを下りる

黒のスリーピーススーツに黒手袋、スクエアメガネ

十七夜月(かのう)警部 お疲れ様です」

「お疲れ様です」

容姿端麗

眉目秀麗

そんな言葉が似合う男はすれ違う同僚達と会釈を交わして自身が所属する部署の扉を開けた

男の名は、十七夜月(かのう)雪夜

警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係所属の警部である



十七夜月(かのう) 何処で油を売っていた?」

部屋に入るなり、十七夜月(かのう)に大柄な男はそう言った

黒田兵衛警視庁捜査一課管理官だ

「何かありましたか?」

「例の連続殺人事件…また被害者が出た
既に目暮達が向かっている お前も行け」

「…分かりました」

十七夜月(かのう)はそう言って踵を返した



「……………」

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朱鷺の砂(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます。政治分野は専門ではありませんが、勉強をしています。コナンはリアルな部分が多い作品なので、そこに沿いつつフィクションを入れています。 (5月23日 14時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。政治的な知識が豊富な夢小説で興味深いです。もしかして政治のお勉強をされているのですか。 (5月23日 11時) (レス) @page23 id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年4月29日 22時

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