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ーーーーー

3日後

豪華客船『ASUKA』

21:00

横浜港を出港して約2時間

「ーーーーー矢張り、公安も乗船しているようですね 見知った顔をいくつか見ました」

客室へと向かう通路を歩きながら、小声で十七夜月(かのう)はそう言った

「その公安が、何故私達を尾行している?」

小鳥遊は尾行してくる気配に注意しながらそう聞いた

乗客を装って乗船した2人は、まもなく取引を邪魔するために動き出すであろうマフィアの元へと向かおうとしていた

「彼等には我々を疑う何かがあるんでしょうね
例えば、あの眼鏡の少年が公安の彼に私や貴女のことを話したとか
私のことは、少し調べればある程度の情報は出てきますからね」

「成程 怪しむには充分な情報量だな
まぁ何にせよ、尾行は2人 撒こうと思えば幾らでも撒けるけど…」

「ある程度、公安の動きは把握しておきたい…」

2人は横目でお互いを見合わせた

「公安は私が対処します」

「了解 任せたよ相棒」




 




 




 




 





 




 




 
「(見失った…!?)」

小鳥遊達を尾行していた公安の刑事は、角を曲がったはずの2人の姿がどこにもないことに目を見開いた

「(一体、何処にーーーーー)」

ガバッ

「ーーーーー!?」

刑事は背後から口を塞がれ、横に伸びる通路に引き摺り込まれた

誰だと拘束から逃れようと暴れるも、壁に押さえ付けられた

「ーーーーー尾行の理由は?」

耳元で聞こえた声には聞き覚えがあった

「か、十七夜月(かのう)…さん…」

「久し振りですね、風見君
私は思い出話に花を咲かせても良いですが、君は良くないでしょ? 手短に済ませませんか?」

カチャ…

「…!?」

聞き慣れた金属音が背後から聞こえてきた

「(拳銃…先刻、自分から奪ったのか…!)」

風見は驚きと同時に納得した

「……分かりました 銃を返してください」

「………」

十七夜月(かのう)は拳銃を下ろすと、風見の拘束を解き、拳銃を返した

久し振りに対面した目の前の男は、自分の記憶と変わりなかった

強いて言えば、眼鏡をかけていないことだけが違う

「………尾行の対象は、小鳥遊Aです」

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朱鷺の砂(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます。政治分野は専門ではありませんが、勉強をしています。コナンはリアルな部分が多い作品なので、そこに沿いつつフィクションを入れています。 (5月23日 14時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。政治的な知識が豊富な夢小説で興味深いです。もしかして政治のお勉強をされているのですか。 (5月23日 11時) (レス) @page23 id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年4月29日 22時

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