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都内某所

タワーマンションの公には存在しない階層もとい『ISRT』拠点

「FBIの一件が片付いてまだ日が浅いが、新たな司令だ」

各々のL字型ワークデスクに座る3人に(チャン)はそう言った


張浩然(チャン・ハオラン)
元中華人民共和国国家安全部(MSS)の超武闘派諜報員
『ISRT』1番の古株


「例の組織絡みか?」

咥えていた煙草を灰皿に押し付けて、グレイはそう聞いた


グレイソン・ロイ
カナダ安全情報局(CSIS)の諜報員兼スナイパー


「いや、今回のターゲットはコイツらだ」

そう言って、(チャン)はモニターに画像を表示する

「大規模な麻薬密売組織『グラスホッパー』
3日後、横浜港を出向する豪華客船『ASUKA』の乗船チケットを裏ルートで入手していた
どうやら、取引の会場らしい
取引に応じる相手は多数 だが、1番の目玉は…」

(チャン)は手元のパソコンを操作して、別の画像を表示させた

「…! その方は厚労省の課長…確か名前は、剣持栄治」

モニターに映る初老の男を見て十七夜月(かのう)はそう言った


十七夜月(かのう)雪夜(ゆきや)
警視庁刑事部捜査第一課強行犯捜査三係 警部


「見るからに、悪い事してそうな顔」

小鳥遊が面倒くさそうにそう聞いた


小鳥遊A
フランス対外治安総局(DGSE)の捜査官


「流石ですね、Aさん
彼は近々、公安によって検挙される予定です」

「麻薬の使用で?」

「ええ 厚労省内での集団的な麻薬の使用、所持が確認されたようで、マトリも動いているとか
ですが、我々が手を出す様な案件でもないでしょう」

十七夜月(かのう)(チャン)にそう言った

「ああ 俺達の本命はこっち」

モニターにある防犯カメラの映像が表示された

「空港の防犯カメラか?」

グレイは(チャン)にそう聞いた

「ああ 此処に映っている奴等は、イタリアマフィアだ」

「うわぁ…見たことある顔ばっかり」

小鳥遊は嫌そうにそう言った

「其奴等、『グラスホッパー』とは商売敵らしいな、嬢」

「ええ 『ベルティーニ・ファミリー』
イタリアのミラノに拠点を置くマフィア
表向きは、大企業の筆頭株主だけど、まぁ…皆知ってる」

「マフィア…正直、想像出来ないですね」

小鳥遊の言葉に十七夜月(かのう)がそう言った

「銃ぶっ放す以外に脳がない馬鹿の集まりだよ 彼処は」

・→←第3幕



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朱鷺の砂(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます。政治分野は専門ではありませんが、勉強をしています。コナンはリアルな部分が多い作品なので、そこに沿いつつフィクションを入れています。 (5月23日 14時) (レス) id: 8ffe6e82ed (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。政治的な知識が豊富な夢小説で興味深いです。もしかして政治のお勉強をされているのですか。 (5月23日 11時) (レス) @page23 id: f174f30836 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年4月29日 22時

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