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「…………
金木は静かにそう呟いた
「お姉ちゃん、平子さん
僕も…有馬さんにお別れを言っても良いですか？…」
そして、十六夜と平子にそう聞いた
「うん」
十六夜は頷いた
「……『持たせてくれ』、と」
そして、平子はそう言って金木に手を差し出した
「………」
金木が受け取ったのは、琲世が有馬にあげたネクタイピンだった
「……結局、つけてるとこ見れなかったな…」
ぼくをころしたひと
ぼくになまえをくれたひと
…ぼくに希望をたくしたひと
…………有馬さん
あなたはぼくのせんせいで
おとうさんでした
僕…幸せでしたよ
「…俺にああ言っておいて、お前はいいのか？」
「…………いいよ 昨日、今までの文句と一緒に言ったから」
「………」
「でもまぁ…最期に……一言くらいは、言ってあげようかな」
十六夜は平子にそう言った
その顔に少しの後悔の念が現れているのに、平子は気付かなかった
貴将君………おやすみ
「……！ 高槻さん…？」
金木と十六夜達が廃棄プレス場に向かうと、通路に傷だらけの高槻がいた
「おお…青年」
「…………」
「会えて良かったぞ 這いつくばって来た甲斐があった」
高槻が金木にそう言った
「あれだ…私は死ぬ
お仲間の逃走を手伝ってやったぞ 『あんていく』の…」
「…！」
「……まぁ、あの“薄笑いのピエロ”にやられてこのザマだが…」
「(旧多か……矢張り、赫子を…)」
「なんで、そんな…」
金木が高槻にそう言った
「約束したろ 『手を貸すと』」
「………だから、『あなたの願い』を聞けと…？ 乱暴…ですね」
「意見を通すのはいつも乱暴な奴だ
知ってるだろう 私ほずっと『乱暴』だった……それに、私の願いを」
「隻眼の王を殺してくれ」
「
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ゆない(プロフ) - 更新待ってます！有馬さんの生存イフも見たいです！ (2023年2月7日 0時) (
レス) @page42 id: 2603f7f86d (このIDを非表示/違反報告)
キョンシー(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年7月24日 20時) (レス) @page42 id: 84d2022181 (このIDを非表示/違反報告)
神代優花 - 面白い〜更新がんばれ(ファイト〜いっぱっつ！) (2021年10月3日 8時) (レス) @page37 id: 5b5a130973 (このIDを非表示/違反報告)
fine - 凄く面白かったです！更新待ってます (2021年3月30日 13時) (レス) id: f39a1029ce (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年1月30日 11時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2020年9月5日 14時
