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第十一章 ページ1

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「…………」

小鳥遊は、目を開けた

いつまにか寝ていたらしい

目を開けると、視界いっぱいに十七夜月(かのう)の顔があった

「顔、近い……」

「第一声がそれですか…」

少し呆れた表情をして、十七夜月(かのう)はそう言った

「別に、寝込みを襲ったりしませんよ」

「どうだか…」

「そんな事言えるなら、多少は元気みたいですね」

そう言った十七夜月(かのう)の手が、自身の額に置かれている事に小鳥遊は気付いた

「少し、熱がありますよ
怪我の影響かもしれません」

「そう…」

そう返した小鳥遊は、体を起こしてソファーに腰掛けた

「何か飲みますか?」

「…コーヒー」

「カフェインは摂っちゃ駄目でしょ」

十七夜月(かのう)はそう言うと、ペットボトルの水を差し出した

「それにしても、急に予定を変更なんて、珍しいこともあるんですね」

小鳥遊が水を受け取ると、十七夜月(かのう)はそう言って、当然のように小鳥遊の横に座った

「ボスの考えてることは分からない」

十七夜月(かのう)の言葉に小鳥遊はそう言うと、水を飲んだ

「貴女で分からないなら、私に分かるはずないですね」

「分かりたくもないし、考えたくもない」

そう言いながら、小鳥遊は十七夜月(かのう)の肩に寄り掛かった

「あの人怖いし」

「…怖いのはオバケだけじゃないんですね」

「……人間が1番怖いよ」

それはそうだと十七夜月(かのう)は返した

「………FBIは、今回の件で本部から処罰を受けたそうです
病院に運んだのは良いとして…病室で貴女を監視し、尋問をした事は、捜査にしても行き過ぎですから」

「…リアムの手引か…礼を言わないとね」

小鳥遊は先日、面と向かって恨んでいると言われた男の顔を思い浮かべた

結局、ヒューゲルの思う通りに事は運んでいるらしい

「とはいえ、そんな簡単に手を退くような連中でもないでしょう」

「貴方の新しい上司みたいに?」

「……会うたびに睨まれます 誰かさんのおかげで」

「誰だろうな」

苦笑して小鳥遊はそう言った

「それより…怪我が治ったら、公安の裏理事官と会いたいんだけど」

「………は?」

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あやなみ(プロフ) - ✉️。初めまして、こんにちは!とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます🫶 (3月8日 7時) (レス) id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2024年1月24日 16時

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