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第二百九十一話 ページ8

「ーーーーー実に哀れだ 鬼一法眼
そんな小娘の言いなりになっているとは…
いや、変わり者の貴様にはお似合いか」

最上は車に寄り掛かったまま続ける

「…………」

Aは無言で『細雪』に手を掛ける

最上の足が僅かに動いた

「フッ」

「…!!」

Aは一瞬眼を見張った

目の前に最上の手がある

ビタッ

「?」

最上の手はAではなく、その間を隔てる透明な結界に触れていた

「……結界か? これは」

「(ギリギリか…)」

「中々…面白いな」

最上は笑みを浮かべる

バチバチバチ

ガッ

「!!」

最上の手に吸い寄せられるように、『叢雨』が鞘から抜け出た

『叢雨』の刃に、最上の顔が反射して映る

「(『叢雨』を取られた…! 予想はしていたけど…)」


最上の術式は、“磁力を操る”術式

自身や触れたものを“磁石”として、その他の金属を引き寄せたり反発させたりすることが出来る

平安の世において、金属は存在すれど、この術式は然程驚異ではなかった

しかし、現代

車やら家電やらの科学の進歩は、意図せず最上の術式の可能性を広げた


キンッ

キンキンッ

『細雪』と『叢雨』がぶつかり合う

最上の攻撃を受け止めるAに、近くの店から容赦なく腕時計が襲いかかる

「チッ…!」

Aは舌打ちをすると、『細雪』と『叢雨』がぶつかった瞬間、最上の腹に蹴りを入れた

「ッ…!」

僅かな距離を取ると、Aは結界を張り身を護る

フランスの某ハイブランドの腕時計達がAの結界に当たり、彈かれては地面に転がる

「(『叢雨』は攻撃さえ喰らわなければいい
磁力を操る術式は正直厄介だけど、まだ防御が効く
でも、初見で結界術だと見破られた以上、破られるのは時間の問題)」

腕時計の攻撃が終わったタイミングで最上が攻撃を仕掛ける

ガンッ

『叢雨』が結界に弾かれる

「ふむ…」

最上は結界に触れた

「…?」

バリィン

「!?」

Aの結界が音を立てて割れた

目を見開き驚くAを最上は蹴り飛ばした

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A(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませてもらってます!  落ちは決まってますか?狗巻棘落ちだと嬉しいです。 (11月18日 16時) (レス) @page25 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 秋美さん» ありがとうございます、返信遅くなりました。渋谷事変始まりましたね!推しが…!!大変だ…!! (これから更新ペースが少し上がるかもです。良かったら楽しんでください!) (9月25日 14時) (レス) id: 8cdf08c5b6 (このIDを非表示/違反報告)
秋美(プロフ) - もうすぐ渋谷事変が始まりますね、、、!それに乗じてこの作品を見返しにきました!!!更新いつまでも楽しみに待ってます!!!!番外編の方も作者様のペースで更新待ってます!!!!! (8月25日 17時) (レス) id: 651af2d60e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年2月28日 6時

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