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第三百話 ページ17

「(窓からは呪力を感じる
何らかの術式効果が付与されているのは間違いない
出られないこともないけど、相手の術式が不明な現状は下手に行動を起こすべきじゃない
まぁ、私が思ってる北条家と同一なら、ある程度、術式は絞れるけど…)」

Aは冷静に状況を分析した

「(服に呪力が込められている気配は無い…
着ないと五月蝿そうだし、ここは様子見が得策か…)」

そして、北条が持ってきた服に着替えると、『細雪』と『叢雨』を腰に携え、ジャケットを羽織った

そのタイミングで北条が部屋に入ってきた

「…!」

北条の首元には『叢雨』の刃があった

「目的は?」

Aは北条にそう聞いた

「貴様…!」

北条の後ろに立つガタイのいい男が怒りを露わにする

「やめて
僕はお姉ちゃんと戦うつもりもないし、邪魔をするつもりもない」

「どうだか
人の脇腹に風穴を空けてくれた癖に」

「それはごめんね
でも、そうでもしないと僕の話を聞いてくれないでしょ?」

「…………傷は?」

「傷…? あぁ、治療の話?
僕の側近・加隈の術式で治したんだよ 全然痛くないでしょ」

北条は斜め後ろに立つガタイのいい男を指してそう言った

「見た目にそぐわない術式だけど…“北条得宗家”の人間の術式となれば、笑けてくるほどお似合いだな」

「気付いてたんだ」

笑みを浮かべるAに北条はそう言った

「呪術師で北条となれば、答えは1つしかない」

「でも、僕がお姉ちゃんを“お姉ちゃん”と呼ぶ理由は分からないんじゃない?」

「あの五条瑞貴が、お前の存在を周知していないとでも?」

「……あぁ…あの人…」

「それに、お前の母親からも“直接”聞いたよ」

「…………だから、傷だらけで帰ってきたんだ…」

Aの言葉にそう言った北条の顔から笑みが消えた

「あの傷…お姉ちゃんがやったんだ
よくあんな酷いことできるね 自分の母親(・・・・・)にさ」

「私はあの女を母親だと思ったことは一度もないし、あの女も私を娘と思ったことはない
ママ(・・)が恋しくなったか? なら後で同じ所に送ってやるよ」





ーーーーー
笑けるって京都の方言なんですね
初めて知りました

第三百一話→←第二百九十九話



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A(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく読ませてもらってます!  落ちは決まってますか?狗巻棘落ちだと嬉しいです。 (11月18日 16時) (レス) @page25 id: f296b2ed74 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺の砂(プロフ) - 秋美さん» ありがとうございます、返信遅くなりました。渋谷事変始まりましたね!推しが…!!大変だ…!! (これから更新ペースが少し上がるかもです。良かったら楽しんでください!) (9月25日 14時) (レス) id: 8cdf08c5b6 (このIDを非表示/違反報告)
秋美(プロフ) - もうすぐ渋谷事変が始まりますね、、、!それに乗じてこの作品を見返しにきました!!!更新いつまでも楽しみに待ってます!!!!番外編の方も作者様のペースで更新待ってます!!!!! (8月25日 17時) (レス) id: 651af2d60e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺の砂 | 作成日時:2022年2月28日 6時

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