【名探偵コナン】烏とダイヤモンド〈4〉

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まず、この事件の背景には、”児童買春“があった

流れはシンプル

児童養護施設という名目で孤児を保護する

保護した孤児達を”教育“する

“そうゆう趣味”の人に見せて買わせる

買い手に里親や養子という制度を利用させて、孤児を売る



「吐きそうになる話ね」

小鳥遊の簡単な説明を聞いた言峰がそう言った

「吐かないでよ」

「でも、ここまでは殺人に発展していないわ」

「このシステムの上手いところは、買い手を権力者に絞っているところと、仮に孤児が逃げ出して警察に逃げたとしても、ただの虐’待で処理されるところ
調べさせてみたら、恐らくそれだろうというケースが幾つかあった」

「………」

「逆に欠点は、逃げ出した孤児の保護を必ずしも出来るとは限らない点
あの殺人事件の被害者達は皆、保護し損ねた孤児達……そうでしょ？ Monsieur.仙波」

「……………」

仙波は口を閉ざしたままだった

「彼女達はその後、真っ当な家族に巡り会えたけど、過去の傷は消えない
そして、彼女達は知っていた 自分達と同じ目にあっている子供達が居ることをね
だから彼女達は、自分と同じ境遇の人を互いに探し、集まった」

「もしかして、あの募金箱って…」

「そう あれは、彼女達の活動資金
そして、万が一の時に自分達の繋がりを表す目印」

小鳥遊がそう言うと、十七夜月(かのう)は驚いた表情をした

「成程 彼女達は、犯人にとって嫌な手を打ってきたって訳か」

「そういうこと」

小鳥遊がそう言うと、目的地に着いた

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